ホワイトペーパーレビュー
ストレージ仮想化の活用パターンが分かる3つのホワイトペーパー
大量データをより効率的に蓄積・管理できるとして、ストレージ仮想化が注目を集めている。その活用パターンを学べる3つのホワイトペーパーを紹介する。
企業を取り巻くデータ量は日々増大している。これに伴い、バックアップ/リストア時間も増加するなど、ストレージ運用管理が多くの企業にとって課題となっている。特に管理者を悩ませているのは運用管理負荷が高まっていながら、ストレージの導入・運用コストは厳しく制限されている点だ。こうした中、データを効率的に蓄積・管理する方法としてストレージ仮想化が注目されている。本稿ではストレージ仮想化のメリットや活用パターンが分かる3つのホワイトペーパーを紹介する。
ストレージ仮想化の基本的なメリットをイラストで解説
本ホワイトペーパーではストレージを取り巻く課題を「データ増大にどう対応するか」「BCP(事業継続計画)/バックアップをどうするか」「運用の負担やコストをどう低減するか」という大きく3つのテーマに整理。各テーマにおいて、ありがちな課題を複数挙げ、その解決策をイラストを使ってシンプルに解説している。
例えば「データ増大にどう対応するか」では、ストレージを導入する際、余裕を持ってディスク容量を確保すると、その後リソースの無駄が生じてしまいやすいという問題をピックアップ。これに対して「初期投資を抑えつつ柔軟に容量を増設する方法」として、日立ストレージ製品が実装するストレージ仮想化機能を紹介。「物理容量以上の容量を仮想的にサーバに割り当てるボリューム容量仮想化機能によって、初期導入時に想定する最大容量を設定しながら、物理的にはその時点で必要なディスク容量を準備するだけで済み、初期投資を低減できる」と、そのメリットを分かりやすく解説している。
この他にも「高性能ディスクと大容量低価格ディスクを効率よく使いたい」「データ移行に伴う業務停止を最小限にとどめたい」など、多くの企業にありがちな課題を紹介。ストレージ仮想化がそれらをどのように解決できるのか、専門用語を極力使わずに説いている。この点で、ストレージ管理者はもちろん、サーバやネットワークの管理者、業務部門の読者にとっても無理なくストレージ仮想化のメリットを理解できるのではないだろうか。
サーバ仮想化環境におけるストレージ仮想化のメリット
本ホワイトペーパーは、多くの企業にとって当たり前のものとなったサーバ仮想化にフォーカス。ストレージ関連の課題に絞って「仮想環境にありがちな『困った!』ケース」を5つピックアップし、ストレージ仮想化がどのように役立つのか、さまざまな角度から説いている。
例えば「サーバを仮想化すると、データへのランダムなアクセスが増えることによりI/O負荷が増大し、システムによってはレスポンスの悪化をもたらす」可能性がある。この解決策として、複数のストレージ階層を仮想化することで、その間でデータを自動的に移動させられる「ストレージ階層化」を紹介。「アクセス頻度が高いデータはSSDに、そうでないデータはHDDなどに自動的に配置して、データの重要度に応じてパフォーマンスを自動的に最適化する」など、仮想環境におけるストレージ仮想化のメリットを分かりやすく解説している。
その他、複数のストレージ装置を連携させて論理的な1つのシステムとして運用できるため、状況に応じて容量と性能を柔軟に向上させられることなども紹介。仮想環境の運用管理とひも付けながら、ストレージ仮想化の複数のメリットを包括的に学べるのではないだろうか。
シンプロビジョニング機能を持つ各社ストレージ製品を徹底比較
ボリューム容量を仮想化することで実際に必要なディスク容量を減らせる「シンプロビジョニング」機能を搭載したストレージを、現在、複数のベンダーが提供している。「ストレージのスペース使用率の最適化」というメリットを提供する点は各製品とも同様だが、その実装方法はベンダーによって異なっている。
その点を踏まえ、米Hewlett-Packardは自社製品「HP 3PAR StoreServ」と、米EMC、米NetApp、日立製作所、米IBM、米Dellといった競合製品との違いを比較。本ホワイトペーパーではその結果を基に、「シンプロビジョニングしたストレージを最小限のオーバーヘッドで運用開始する」「データをスリム化する」「データを最適な効率で確実に維持する」という3つの観点において、HP 3PAR StoreServが各社の製品とどう違うのかを具体的にまとめている。
また比較検証結果と併せて、ストレージ仮想化の基本的なメリットや、「物理スペースが使い尽くされて書き込み障害が起こると、ホストOSによって適正に処理されず、システムクラッシュに結び付く場合があるため、物理スペースと論理スペースの注意深い管理が必要」など、ストレージ仮想化を利用する際の注意点も紹介。製品選定担当者やストレージ管理者に向けた専門的な内容だが、ストレージ仮想化の知識を体系的に整理する上で役立つのではないだろうか。
今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、ストレージ仮想化に関する技術文書や製品資料、事例紹介などを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。
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