ひとり情シスに贈る、頼れる販社/SIerの見分け方「ひとり情シス」課題別解決マニュアル【第2回】

頼れる人が少ない、あるいはいない“ひとり情シス”にとって、パートナーとなる販社/SIerは日々の負荷を左右する重要な存在だ。頼れる販社/SIerを探すにはどうすればいいのだろうか? 簡単・確実な選び方を紹介する。

2013年07月10日 08時00分 公開
[岩上由高,ノークリサーチ]

 前回はひとり情シスの現状を俯瞰した。第2回以降は前回触れた、以下の3つの課題を順番に詳しく見ていくことにする。

  • 課題1:販社/SIerとうまくコミュニケーションが取ることができず、自社が必要としているソリューションを提案してもらえない
  • 課題2:スマートデバイスの効果的な活用法が分からないことに加え、拠点に散在しているクライアントPCのトラブル対応で手いっぱいである
  • 課題3:クラウドコンピューティングを導入する価値が本当にあるかどうかの判断ができず、一方で個人向け無償クラウドの勝手な利用も不安である

 今回のテーマは「課題1:販社/SIerとうまくコミュニケーションを取ることができず、自社が必要としているソリューションを提案してもらえない」である。ひとり情シスは社内システムの運用管理だけでなく、ITソリューションを提供する販社/SIerとの窓口もこなさなければならない。逆に、そこで販社/SIerという社外の力をうまく活用できれば、負担を大きく軽減することも可能となる。

 そこで今回は「ユーザー企業は販社/SIerをどう評価しているか?」を尋ねた調査結果を基に、「提案段階」「見積もり段階」「保守/サポート段階」の各場面において、販社/SIerと賢く付き合うコツを探っていくことにする。

まずは幅広い商材を持ち、自社に関心を寄せてくれる会社を選ぼう

 以下のグラフは従業員数50人未満と、従業員数50人以上500人未満の企業に対し、ITソリューションの提案を受ける段階で「販社/SIerに対して満足している」または「不満に感じている事柄」を尋ねた結果のうち、従業員数によって差の大きい項目をプロットしたものである。

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