TechTargetジャパン会員を対象に、「ファイルサーバ/ファイルサーバ管理に関する読者調査」を実施した。本リポートでは、読者の勤務先で導入しているファイルサーバの種類や運用管理における課題をまとめている。
TechTargetジャパンは2014年3月、TechTargetジャパン会員を対象に「ファイルサーバ管理に関する読者調査」を実施した。調査結果からは、読者の勤務先で導入しているファイルサーバの種類や現状、ファイルサーバ管理における課題、ファイルサーバ選定で重視するポイントなどが明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。
目的:TechTargetジャパン会員のファイルサーバ利用およびファイルサーバ管理について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2014年3月3日〜3月31日
総回答数:226件
※回答の比率(%)は小数点第1位または第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
企業でファイルサーバを導入する目的について尋ねたところ、87.6%が「ファイルの公開・共有」、62.8%が「ファイルの共同編集」と回答した。一方で、「情報漏えい対策」は32.3%と5割以下。企業がファイルサーバを導入する目的の大部分は、セキュリティ対策やローカルディスクの足りない分を補うといった“仕方なし”の意味合いよりも、複数人でファイルを閲覧したり共同編集することで業務を効率よく行いたいといった利便性向上の方が大きいようだ。
ファイルサーバには何を使用しているのだろうか。部門単位で気軽に導入できる「サーバ内蔵ディスク」(55.8%)最も多く、NAS(Network Attached Storage)を上回る形となった。2位から4位まではNASがランクイン。業務利用のため、可用性を高められる「RAID構成のNAS」(42.5%)の需要がやはり高い。
ちなみに、「ファイルサーバを選択するポイント」を尋ねた設問では、「信頼性」(79.6%)が最も多く、「価格」(53.1%)よりも重視されていることが分かった。
ファイルサーバにおけるハードウェア面での課題では、「ディスク容量不足」(55.8%)に悩む読者が多かった。また、「ハードウェアトラブル」(37.2%)、「災害時のデータ消失」(35.4%)を心配する声も多くあった。一方、運用面では、「データ肥大化対策」(73.5%)、「古いデータの管理/処理」(63.3%)、「ツリー構造などの整理整頓」(43.4%)が上位に挙がった。
今後のファイルサーバ管理についてはどう考えているのだろうか。調査結果では、「バックアップの改善」(38.1%)や「(統合)管理ツールの導入」(29.6%)への意欲が高いことが分かった。
また、現在使用しているファイルサーバの種類(表1)では11.5%だったクラウドストレージが、20.8%まで上昇していることには注目したい。クラウドストレージは、表4で挙げたファイルサーバにおけるハードウェア面での課題を解決する手段にもなり得る。なお、クラウドストレージの利用に関しては、読者から自由回答も募った。興味のある方は、以下から詳細なアンケート結果を閲覧いただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。
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