TechTargetジャパン会員を対象に医療機関のIT導入に関する調査を実施。本リポートではその概要をまとめた。
TechTargetジャパンは2014年11、12月に医療機関に従事する会員を対象として「医療機関のIT化に関する読者調査」を実施した。調査結果から、医療機関のIT化の状況や導入済み・導入予定の製品、製品の満足度、関心のある医療ITトレンドなどが明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定でダウンロード可能)。
目的:医療機関におけるITシステム導入の現状について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2014年11月4日(火)〜12月12日(金)
総回答数:102件
※回答の比率(%)は小数点第1位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
導入しているシステムの種類を聞いたところ、全体の87.7%が「医事会計(レセコン)システム」を導入済みと回答。以下、「院内ネットワークシステム」(78.4%)、「医用画像管理システム(PACS)」(76.3%)、「電子メール・グループウェア」(72.2%)と続く。
今後導入予定のシステムについては「在宅支援システム」(38.2%)、「スマートフォンやタブレットによるシステム利用」(36.1%)、「経営分析システム」(35.1%)、「地域医療連携システム」(33.0%)が上位に挙がった。
質の高い医療サービスの提供や経営の効率化、介護連携などが求められている医療機関。そのIT基盤をクラウド/仮想化技術、モバイル端末など最新の技術や製品、サービスが担っている。
関心がある医療ITトレンドとしては、「モバイル端末利用による情報参照・入力」(49.0%)が最も多く、「サーバ仮想化/デスクトップ仮想化などの仮想化技術を活用したシステム構築」(47.0%)、「地域医療連携システム」(46.0%)、「医療ビッグデータ活用」(37.0%)が上位になった。
医用画像の外部保管、読影診断サービスなどクラウドサービス(医療クラウド)の利用にも関心が高まっている。医療クラウドの利用状況を聞いたところ、58.0%と過半数が「活用していない」と回答。また、「活用している」のは16.0%だが、「予定/検討中」という回答が26.0%となった。今後サービスが拡充していけば、利用状況はさらに高まることが予想される。
その他、「システム導入で重視するポイント」「システムに関する専門部署や担当者の状況」「システム全体の年間運用コスト」「利用している医療クラウドの種類」に関する調査も実施した。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。
提供:GEヘルスケア・ジャパン株式会社、日本電気株式会社、ウインマジック・ジャパン株式会社、パロアルトネットワークス合同会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部