2016年08月09日 08時00分 公開
特集/連載

フラッシュメモリより高速な不揮発性メモリ「PCM」実用化相変化メモリの課題が解決

フラッシュメモリより高速で1万倍の耐久力があり、DRAMより低コストで不揮発性。それが相変化メモリ(PCM)だ。フラッシュストレージよりさらに高速なストレージが、もうすぐ登場するかもしれない。

[Antony Adshead,Computer Weekly]

 IBMによれば、相変化メモリ(PCM:訳注)は飛躍的な進化を遂げ、コストはフラッシュに近づいたという。例えば、キャッシュやメモリとしてフラッシュやDRAMと併用することや、データベースのアクセスを高速化することも可能になる。

訳注:Phase Change Memory。相変化技術を利用した不揮発性メモリ。

Computer Weekly日本語版 8月3日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 8月3日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 2016年5月上旬にパリで開催された「IEEE International Memory Workshop」でこの飛躍的進化のデモが行われ、IBMはトリプルレベルセル(TLC)PCMをお披露目した。このPCMはセルごとに8レベルの抵抗を判別する。それにより、各セルが1/0ビットを3状態保持できる。

 IBMの研究員エバンゲロス・エレフセリウ氏によれば、PCMは読み取り速度200〜300ナノ秒、書き込み速度2〜4マイクロ秒を実現するという。現在のフラッシュストレージの読み取り速度は数百マイクロ秒単位とされるが、書き込み速度はミリ秒に近い。

 フラッシュには制約があり、セルのブロック(ページ)全体を一度に書き込む必要があり、セルを消去した後でなければ書き込むことはできない。これはP/Eサイクル(書き込み/消去サイクル)と呼ばれ、フラッシュの大きな問題点となっている。これに対して、PCMは単純にセルを上書きできる。さらに、PCMはフラッシュの1万倍に及ぶ耐久性を持つという。

 PCMの実現は困難を極めた。

ITmedia マーケティング新着記事

テレビ放送と人流の相関を示すデータサービス クロスロケーションズが提供開始
テレビ番組やテレビCMをテキスト化・データベース化した「TVメタデータ」とGPSをベースと...

news014.jpg

マーケティング担当者を消耗させる「商品情報」の取り扱い どうすれば解決できる?
デジタルマーケティングに携わる人にとって頭痛の種になりがちなのが、商品情報に関する...

news165.jpg

日本のデジタル広告はビューアビリティーが低くフラウド率が高い――IAS調査
日本におけるモバイルWeb環境のアドフラウド率はディスプレイで2.3%、動画で2.9%に達し...