便利であるにもかかわらず、あまり知られていないExcelの関数が「LARGE」だ。よく似た関数「MAX」「MIN」とは何が違うのか。LARGEの特徴と、基本的な使い方を解説する。
Microsoftの表計算ソフトウェア「Microsoft Excel」には、さまざまな関数がある。使い慣れていない人が、関数の仕組みを理解するのは難しい。「LARGE」は、便利だがあまり知られていない関数の一つだ。LARGEは何に役立つのか。その使い方とは。
表の中の最大値や最小値を求めるには、それぞれ関数の「MAX」「MIN」を使うのが簡単だ。だが2番目と3番目に大きい値を見つけたいなら、LARGEを使わないと難しい。
ある範囲内の特定の値を見つける際に、LARGEが役立つ。例えばLARGEは、最大値、10番目に大きい値、100番目に大きい値を抽出するように簡単に設定できる。
LARGEを使う手順はこうだ。まずLARGEを挿入したいセルを選択し、数式バーの左側にある「fx」ボタンをクリックする(画面1-1)。開いた「関数の挿入」のダイアログボックスにある「関数の検索」欄に、「LARGE」と入力。「検索開始」(Go)のボタンを押し、「関数名」欄に現れた「LARGE」を選択して、「OK」をクリックする。
対象のセルにLARGEを直接入力することもできる。セルに、
=LARGE(配列,順位)
と入力すればよい。上記の引数「配列」には、対象のセル範囲を指定。引数「順位」には、抽出したい値の上から数えた順位を入れる。最大値を求める場合、順位を1にする。
第2回は、LARGEを使った複雑な数式を簡略化する「ヘルパー列」の使い方を解説する。
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