「攻撃対象領域」(アタックサーフェス)のセキュリティを管理する手法として「ASM」がある。なぜASMが必要なのか。“穴”になりがちなアタックサーフェスと併せて解説する。
組織に対する攻撃の侵入口や経路となり得る領域を「攻撃対象領域」(アタックサーフェス)と呼ぶ。それを把握し、攻撃を防ぐ手法として「ASM」(Attack Surface Management:攻撃対象領域管理)がある。アタックサーフェスを把握する重要性はなぜ高まっているのか。特に“弱点”になりがちなアタックサーフェスと併せて解説する。
近年、さまざまなIT製品やサービスが登場し、組織のシステムはますます複雑化している。例えば「IoT」(モノのインターネット)やクラウドサービスを取り入れれば、新たにアタックサーフェスが増えたり、アタックサーフェスが変わったりする。米TechTargetの調査部隊Enterprise Strategy Group(ESG)によれば、「過去2年間でアタックサーフェスが増加している」と捉えている企業が多数派だ。
他にも、開発者や運用担当者、セキュリティ担当者、従業員などによるシステム設定の変更がアタックサーフェスの変化を引き起こす。ESGによると、組織が攻撃を受ける原因の一つが、攻撃対象領域を十分に把握できていないことだ。特に盲点になりやすいアタックサーフェスは以下の通りだ。
こうして攻撃の入り口になり得るアタックサーフェスが多様になる中で、ASMが重要になっているのだ。以下も、ASMの必要性が高まる一因として挙げられる。
後編は、ASMとして取り組むべき具体的な対策を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。