生成AIの普及はセキュリティ担当者にとって危機なのか、チャンスになるのか。生成AIがセキュリティの職種に与える影響を考えつつ、生成AIが生み出すキャリアパスを紹介する。
画像や文章を生成するAI(人工知能)技術「生成AI」(ジェネレーティブAI)は、さまざまな仕事の在り方を変えようとしている。セキュリティ分野もその例外ではない。最近ではセキュリティ担当者に生成AIのスキルを求める企業もあり、セキュリティ分野におけるAI活用に精通する人のニーズが旺盛になりつつある。生成AIによって、セキュリティの職種はどう変わるのか。
生成AIが普及することで、従来のセキュリティの職種は一部がなくなるのではないかと懸念する声がある。しかしセキュリティ専門家の大半は、生成AIは従来の仕事を奪うのではなく、セキュリティ運用をサポートすることにより活用されると見込んでいる。例えばセキュリティ担当者が日常のルーティン作業の一部を生成AIに任せ、自身はより高度な作業に専念する、といった具合だ。
生成AIを利用しやすい領域としては、
などが考えられる。こうした領域に生成AIを活用するためには、セキュリティ担当者は生成AIに関する深い知識を持っていなければならない。求められるのは、現場担当者の知識やスキルだけではない。経営陣も生成AIを利用する重要性を理解した上で、生成AIに優先的に投資できるように適切に判断することが欠かせない。
近年、さまざまな組織でデータ分析や、それによって得られた洞察をビジネスに生かす取り組みが進んでいる。その結果として、盗難や不注意による流出からデータを守るための施策が重要性を増している。そうしたデータ保護の取り組みに生成AIを活用するスキルも、セキュリティ担当者にとっては大切になりつつある。
AI技術の活用が広がる中で浮上してきたセキュリティ分野の新しい職種として、以下の4つを挙げることができる。
後編は、本稿で触れた4職種の担当業務を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
自社のWebサービスやアプリの安全性をチェックする脆弱性診断は、これまでIT部門で担当することが多かったが、開発部門や事業部門でも実施したいというニーズが高まっている。求められているのは、より手軽な脆弱性診断ツールだ。
クラウドの活用や拠点の分散が進む中で、従来型SD-WANの脆弱性がランサムウェア攻撃を増大させる一因になっている。今こそゼロトラスト型アーキテクチャのアプローチが求められているといえるだろう。本資料では、その方法を解説する。
企業のITシステムがクラウドに移行するに伴い、サイバー脅威のリスク増大やネットワークパフォーマンスの低下が問題視されている。そこで本資料では、世界の50以上の地域にデータセンターを擁するNetskope SASEソリューションを紹介する。
ネットワークの機器やソフトウェアなどの脆弱性を突く手法であるゼロデイ攻撃は、修正プログラムがリリースされるまでの期間に攻撃を行うため、抜本的な対策が難しいといわれている。本動画では、その理由と有効な対策を紹介する。
事業者が運用してきたドメインを手放した直後に、第三者がそれを取得し、偽サイトなどを公開して悪用する「ドロップキャッチ」という攻撃の手口がある。このような不正を未然に防ぐための対策を、2分弱の動画で解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。