セキュリティを強化するに当たり、セキュリティ担当者は何から手を付ければいいのか。優先的に取り組むべきセキュリティの課題をまとめた。
さまざまな手口の攻撃が猛威を振るう中で、セキュリティ担当者はその対処に追われている。最近はAI(人工知能)技術を悪用した攻撃も活発になり、一層のセキュリティ強化が求められている。防御策を講じるに当たり、セキュリティ担当者が悩むのは「何に優先的に取り組むべきか」を決めることだ。今、特に重視すべきセキュリティの7大課題を整理する。
AI技術ベンダーOpenAIの「ChatGPT」といった生成AIツールは便利な一方、さまざまなセキュリティのリスクも生み出す。その一つは、フィッシング攻撃の高度化だ。フィッシングメールは従来、文法の誤りや不自然な表現によって見破れる可能性があった。生成AIツールによって作成された文章は自然であるため、フィッシングメールの受信者は詐欺に気付きにくくなる。攻撃者は生成AIツールを使って標的に関するさまざまな情報を収集することで、内容面でも見破られにくいフィッシングメールを作成できる。
生成AIツールを使ったフィッシング攻撃の一種として、捏造(ねつぞう)動画「ディープフェイク」がある。ディープフェイクでは攻撃者が偽の映像や音声によって著名人や標的の上司などになりすまし、機密情報を聞いたり、送金を促したりする。恐喝や風評被害、選挙妨害といった目的でも、AI技術が生成した偽ニュースが発信されている。
AI技術を巡っては、フィッシング攻撃以外にもさまざまな脅威がある。以下の通りだ。
中編は、AI技術関連以外のセキュリティ課題(3つ目から7つ目まで)を取り上げる。
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