クラウドサービスの安全利用に欠かせないクラウドセキュリティ。その予算を確保するためには、どのような工夫が必要なのか。重要なポイントをまとめた。
価格高騰を背景にして大半の組織はコスト削減を進めており、サイバーセキュリティもその例外ではない。とはいえ、オンプレミスのシステムからクラウドサービス利用への移行が加速している中、クラウドセキュリティの十分な予算を確保することは組織にとって極めて重要なことだ。最終的に経営層を説得するために、具体的にはどのような準備をすればいいのか。クラウドセキュリティ予算取りのための4つのポイントのうち、本稿は1つ目と2つ目を取り上げる。
リスク評価を徹底的に実施し、クラウドセキュリティにおいて何がリスクの要因になるのかを把握しよう。その際、重要なインフラやアプリケーション、データを特定し、どのような保護策を講じるべきかを明確にすることが大切だ。
リスク評価を踏まえた上で、ビジネスの視点を取り入れてクラウドセキュリティの目標を定めよう。例えば、ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃のリスク軽減や、特定のセキュリティ規制への対応などが考えられる。目標を明確にすることにより、支出の優先順位付けがしやすくなる。
一言でクラウドセキュリティと言っても、さまざまな技術やツールがある。組織はセキュリティ要件を定義した後、自社に必要な技術やツールは何かを定め、具体的な製品を検討する必要がある。
必要な技術やツールを選ぶ際、米国国立標準技術研究所(NIST)といったセキュリティ機関のフレームワークやガイドラインを参考にするとよいだろう。クラウドセキュリティに必要になる主な技術やツールは以下の通り。
後編は、3つ目と4つ目のポイントを紹介する。
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