セキュリティの展示会「SECON & eGISEC 2025」が2025年3月に韓国で開かれた。キーワードは「監視カメラ×AI」。SECON & eGISEC 2025の目玉製品やサービスを見てみよう。
情報セキュリティと物理セキュリティの展示会「SECON & eGISEC 2025」が2025年3月19〜21日、韓国で開催された。展示会には韓国企業を中心に、約400社の企業が出展。最新のセキュリティ技術を披露した。展示会の目玉は、監視カメラと人工知能(AI)技術を組み合わせ、安全性を高めるための製品やサービスだった。どのようなものがあったのか。現地の様子をまとめた。
SECON & eGISEC 2025の主催者によると、韓国では高速通信網が広く整備され、AI技術を使ってさまざまなデータをリアルタイムに分析するためのインフラが整っている。韓国各地で、倒れた人を早期発見して救急車を送り出したり、交通ルール違反を検知して罰金の通知書を送信したりするなど、AI機能を備えた監視カメラの活用が進みつつあるという。
SECON & eGISEC 2025では、監視カメラとAI技術に組み合わせについて、最新の技術動向や活用方法が紹介された。主催者によると、開催期間中に約3万人が訪れた。以下で、目玉の製品やサービスを見てみよう。
EMSTONEは、最大1024チャネル分の映像管理ができるビデオ監視システム「REBACK VMS」を披露した。第三者の機器との連携が可能で、大規模なビデオ監視を想定しているという。一方でTP-Link Koreaは中堅・中小企業(SMB)を主な対象としたビデオ監視システムの製品群を訴求。カメラを簡単に設置し、リアルタイムで映像管理ができると同社は説明する。
システムへのアクセス管理に加え、データセンターといった物理的な場所へのアクセスを管理することも重要だ。生体認証技術を手掛けるUNIONCOMMUNITYは、高性能のアルゴリズムを備えた顔認証システム「UBio-X Face Pro」を披露した。ユーザー数が増えても正確な顔認証ができることが特徴だという。セキュリティベンダーSupremaのブースでは、AI技術による映像分析機能を搭載することで、怪しいとみられる人物を特定する製品群が来場者の注目を集めた。
ITによってさまざまな都市機能を管理するスマートシティー技術を開発するRexgenやinnodepが力を入れているのは、AI技術を使った交通監視システムだ。交通ルールへの違反や事故を特定し、いち早く対処ができるという。SAENOONは、都市における自然災害の被害を減らすためのAI活用を訴求。GIS(地理情報システム)情報をAI技術で分析し、川の氾濫といったシナリオを予測する。
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