日常業務に加え、DXの課題検討、AIの発展とさまざまな動きに合わせて勉強しておくべき用語は山積みだ。本稿では、”あのIT用語”を料理をテーマに理解する。
「API」は、ソフトウェアやアプリケーション同士が機能やデータをやり取りするための接点。「オンプレミス」は、ITインフラを自社の施設内に設置、運用する形態――。これらの説明は、”なんとなく分かりそう”だが、直感的に理解しにくいという人もいる。本稿は、業務時間によく見る”あのIT用語”をスムーズに理解できるよう、料理をテーマに説明するコンテンツだ。今回は、「エッジAI」を取り上げる。
「お客様の目の前で調理するシェフ」
エッジAIを料理で例えるなら、レストランのキッチンで、料理の状態を五感で確かめながら瞬時に味見し、火加減や調味料を即座に調整できるシェフだ。レストランの本部(クラウド)に「この味でいいですか?」と確認する必要がなく、食材の置かれた現場で味を調整、判断できる。そのため、料理の提供スピードは速く、キッチンのレシピが外部に漏れる心配は少ない。
スマートフォン、カメラ、自動車、工場設備など、データが生成される現場「エッジ」でAIモデルが推論処理を実行する技術だ。クラウドにデータを送らずエッジで処理できるため、データのリアルタイム性の保持、プライバシー保護、通信量の抑制といった利点がある。
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