上司を装い送金や情報提供を迫る「ビジネスメール詐欺」(BEC)の被害件数は減る様子がない。犯罪グループがつけ込む人間の弱点と企業が講じるべき対策を整理する。
上司から緊急のメールが来た。
「重要なクライアントとの食事中だけど、コーポレートカードを忘れてしまった。これから食事代の精算をしないといけない。カードの番号を送ってほしい。この経費は明日承認する」
もしあなたがこのメールを受信した場合、どのように対応するだろう。メールは確かに上司が送ったように見える。「困っている上司の役に立って、存在感をアピールしたい」と考えるかもしれない。
このストーリーは、「ビジネスメール詐欺」(以下、BEC)の核心を突くものだ。成功した時に高い収益を見込めるBECは、増加の一途をたどっている。届いたメールがBECかどうか、どのように見分ければいいのか。
BECは、不正に入手した特定の企業の情報を基に上司や経営幹部になりすまし、従業員に情報の窃取や不正な送金を促す攻撃だ。一般的なフィッシング攻撃とは異なり、BECは心理や職場の慣習を利用してメール受信者を欺く点に特徴がある。
BECが効果的な理由は以下だ。
米連邦捜査局(FBI)が2025年4月に公開した調査レポート「Internet Crime Report 2024」によると、BECの被害件数は2万1422件、損失額は約28億ドルに達している。同レポートの調査結果は、2024年に米インターネット犯罪苦情センター(IC3:Internet Crime Complaint Center)に寄せられた被害の申告を基に作成されている。
BECで被害や損失が発生する前に企業がやるべきことを整理する。
適切なセキュリティ対策が整っていれば、詐欺メールを受信する可能性を低くすることができる。詐欺メールを受信した場合は、そのメールを疑い、メール以外の手段で依頼の真偽を確認し、IT部門に報告することが肝要だ。言われた通りに言われたことをして詐欺に引っかかるよりも、BECに遭わないことの方が上司にとっては幸せだ。
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