「重要なアプリケーションはSSD、そうでないものはコスト重視でHDD」といった考え方は、“過去の常識”になる可能性がある。ストレージの技術進化に合わせて、ストレージの使い方を見直すためのポイントを解説する。
生成AIやビッグデータの活用により、企業に蓄積されるデータ量は増加し続けている。それに伴い企業で見直しを進めなければならないのが、ストレージの使い方だ。
フラッシュストレージのコスト効率と記録密度が向上し続けている現在、「重要なアプリケーションはSSD、そうでないものはコスト重視でHDDへ」といった固定観念は“過去のもの”になる可能性がある。ストレージのコストや運用負荷を削減するために、技術進化に合わせて従来のデータ管理手法を見直す必要が生じている。
TechTargetジャパンは、人気記事をブックレット「“SSDとHDDの使い分け”が変わる ストレージの新常識」にまとめた。Pure Storageの300TBの容量を誇るフラッシュストレージモジュールや、キオクシアが開発した245TB超えのSSDなどの技術進化の例を基に、“データ爆増時代”のストレージの使い方を再考するものだ。その中から一部を抜粋する。
Pure Storageの創業者であり最高ビジョナリー責任者を務めるジョン・コルグローブ氏は、300TBの容量を誇るフラッシュストレージモジュール「DirectFlash」を掲げ、600TB超の提供実現に向けた展望を語った。
DirectFlashとは、転送プロトコル「NVMe」(Non-Volatile Memory Express)ベースのフラッシュストレージモジュール。従来の「SSD」を代替するモジュールとなる。Pure Storageの「FlashArray」や「FlashBlade」などのストレージアレイ製品群を支えるために独自設計された技術だ。
このモジュールも興味深いものだが、ここで押さえておきたいのは、オールフラッシュストレージの領域において、容量単価の低下、記録密度の向上が続いているという点だ。
従来HDDに保存されていたバックアップやアーカイブのデータに対しても、より高い読み書きのパフォーマンスと、予測可能な応答時間や動作が求められるようになっている背景にあるのは、AI(人工知能)関連プロジェクトの増加や、災害およびランサムウェア(身代金要求型マルウェア)攻撃による被害からの迅速な復旧などのニーズ増大だ。
こうした変化に伴い、従来の「重要なアプリケーションはフラッシュ、そうでないものはコスト重視でHDDへ」といった固定観念を見直す必要がある。フラッシュストレージのコスト効率と記録密度が向上している現在、複数階層構成のフラッシュストレージを活用することで、より高いコストパフォーマンスと運用効率を得られる可能性が出てきているのだ。
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