採用面談数が4倍に 一度は解約した採用支援サービスを「再導入」で成功できた理由リファラル依存から脱却

才流は、一度導入を取りやめた採用支援サービスを再導入した結果、月間カジュアル面談数が従来の約4倍となる20件以上に増加した。再導入に際し同社は何をしたのか。

2026年04月08日 05時00分 公開
[CaseHub.NewsTechTargetジャパン]

 新規事業開発や営業・マーケティング支援を手掛ける才流は、採用活動の量とスピードを安定させるため、採用支援サービス「CASTER BIZ recruiting」を再導入した。サービス提供元のキャスターが2026年4月2日に発表した。

 才流は過去にCASTER BIZ recruitingを導入し、必要な採用数が充足したタイミングで契約を終了したことがある。その後の再導入で、月間のカジュアル面談数は従来の約4倍となる20件以上に増加した。

リファラル採用の限界と「採用フェーズの変化」

 才流は同社従業員の紹介によるリファラル採用を軸に組織拡大を進めてきたが、母集団形成に波が生じ、計画的な採用が難しくなるという問題に直面した。さらに、労務や経営企画を兼務する担当者がスカウト送信などの実務を担っていたため、活動量を一定に保つことが難しく、月間の面談数が5〜6件にとどまることもあった。こうしたフェーズの変化を受け、採用の量とスピードを柔軟にコントロールできるパートナーとして、同サービスの再導入を決めた。

 この「フェーズの変化」に対応するため、同社は採用業務の一部外注ではなく、活動量をコントロールできる“パートナー型”の支援としてサービスの再導入を決めた。

 再導入に当たっての決め手は、サービス内容がアップデートされ、求人数の上限なく工程を一貫して任せられるプランになっていたことだ。再導入後は、スカウト業務に加え、候補者への返信、日程調整、辞退者のフォローといった後工程までを幅広く委託している。

面談数4倍、再現性のある採用へ

 導入の効果として、採用活動の属人化が解消され、再現性の高い仕組みが構築されたことが挙げられる。スカウト送信量と候補者対応が安定した結果、カジュアル面談数は従来の約4倍となる毎月20件以上を確保できるようになった。また、面談の録画共有や人工知能(AI)を活用した議事録作成により、選考情報の標準化も進んだ。これにより、社内の担当者は判断や戦略設計といったコア業務に集中できる体制が整った。

 才流の執行役員、中澤康太氏は、固定費として採用専任を増やすのではなく、必要なときに必要な分だけ頼める柔軟性は、中規模へ向かう成長段階の企業にとってメリットだと指摘する。外部パートナーを前提に体制を設計することで、変動費で活動量を確保しながらコア業務に集中できる環境が整う。その伸縮性のある運営こそが価値であると述べている。

 今後、才流は管理部門を大幅に増員することなく、外部の力を柔軟に取り入れることで組織全体の生産性を高めていく。業務の属人化を避け、少人数でも無理なく事業成長を支えられる組織作りを目指す。

(※)この記事は本多和幸氏と谷川耕一氏によるIT事例メディア「CaseHub.News」に掲載された「才流、採用支援の再導入で面談数4倍に 事業成長に合わせ柔軟な体制構築」(2026年4月3日)を、TechTargetジャパン編集部で一部編集し、転載したものです。

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