調査会社IDCは、2026年第1四半期の世界PC出荷台数が前年同期比2.5%増の6560万台だったと発表した。部品不足や経済悪化の影響がある中でも、更新需要などが市場を支えた。
調査会社IDCによると、2026年度第1四半期(2026年1〜3月)の世界PC出荷台数(速報値)は、前年同期比2.5%増の6560万台となった。
調査会社IDCは2026年4月8日(米国時間)、2026年第1四半期(1〜3月)における世界のPC出荷台数(速報値)を発表した。前年同期比で2.5%増加し、6560万台に達したと発表した。マクロ経済環境が悪化し、メモリ不足の問題も生じているものの、PC市場はこの四半期もプラス成長を記録した。部品価格のさらなる上昇への懸念や、Windows 10からの移行需要、新製品の発売が主な要因だ。
「予想されていた通り、2026年は市場シェアの変動によって特徴づけられるだろう」。IDCのワールドワイドモバイルデバイストラッカー担当のリサーチバイスプレジデント、ジャン・フィリップ・ブシャール氏はこう指摘する。
「各PCベンダーのサプライチェーンの強さと、メモリなど主要部品の調達力が試されることになる。メモリを最も確実に入手でき、製品ポートフォリオが市場のあらゆる価格帯に対応できるPCベンダーが、需要を取り込んでいくというのがIDCの予測だ」(ブシャール氏)
2026年第1四半期はプラス成長となったものの、部品不足と経済の悪化がPC市場に影響を与え始めている。これは特定の国や地域に限ったことではない。世界のどの地域も、市場成長率が急激に鈍化したことから明らかだ。IDCは、2026年は第2四半期以降、システム価格の上昇が続き、PCの出荷は落ち込むと見ている。
「中東での紛争は、PCデバイス市場に新たな不安定要因をもたらしている。エネルギーコストの上昇と輸送費の急騰が相まって、世界の物流を圧迫している」。IDCのデバイスリサーチ担当のシニアリサーチアナリスト、アイザック・ンガティア氏はこう説明する。
「海上輸送ルートは引き続き混乱にさらされており、アジアとEMEA(欧州、中東、アフリカ)を結ぶルートが特に影響を受けている。代替手段となる航空輸送もコストが上がっている。結局のところ、こうしたコスト増がバリューチェーンに波及し、PC価格の継続的な上昇がエンドユーザーを直撃しようとしている」(ンガティア氏)
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