なぜ情シスは「便利屋」「何でも屋」になってしまうのか。TechTargetジャパンが実施した「情報システム部門の業務現状と課題についての読者調査」の結果を基に、「情シスの何でも屋化」を食い止める策を考える。
「ITに関係しそうだから」と、担当範囲が不明確な依頼や、準備期間の短い案件が情報システム(情シス)部門に持ち込まれる――。こうした状況が続けば、緊急対応に追われ、本来取り組むべき運用改善やDX施策に時間を割けなくなる。
TechTargetジャパンが実施した調査では、「情シス部門が抱える組織的・構造的な課題として、深刻だと感じるもの」を尋ねた。その結果、「IT人材の不足や後継者育成が進まない」(45.2%)に次いで「情シスの役割範囲が曖昧」(33.9%)が挙がった。「業務に時間がかかってしまう要因」を聞いたところ、「緊急対応が多い」(20.0%)、「経営層に最も求めたい」施策を尋ねた質問では「無茶な短納期要求の削減」(23.5%)が上位にランクインした。
さらに「対応や説明に苦労した依頼」や「関係部門との調整が難しかった出来事」を自由に記述頂いたところ、「予算の確保役のなすり付け合い」や経営層の方針転換でPC在庫の確保に困難を極めた」といった回答もあった。
情シスが「便利屋」「何でも屋」から脱するには、何を自部門の仕事とし、何を事業部門や経営層に担ってもらうようにすればいいのか。そのために、他社の情シスは何をしているのか。調査結果と回答者の声を基に、情シスの役割再定義と業務の線引きを考える機会になれば幸いだ。
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