OSS導入を検討しているプロジェクトは「OSSのオフィスソフトウェアの導入」が20.6%と最多。OSSはデスクトップ環境での利用も加速し始めているようだ。
IT専門調査会社のIDC Japanは11月17日、2010年9月に実施した「国内オープンソースソフトウェア利用実態調査」に関する調査結果を発表した。
オープンソースソフトウェア(OSS)を既に導入している、もしくは導入を検討している企業1015社を抽出して行ったOSSの利用実態調査において、実施を検討しているプロジェクトは「OSSのオフィスソフトウェアの導入」(20.6%)が最多となった。また、「Linuxデスクトップの導入」(16.4%)も回答が多く、IDC Japanでは「Webやメールサーバなどのサーバ環境でのOSS導入から、デスクトップ環境へ導入が広がってきている」と分析している。
また、OSS使用によるメリットを尋ねた結果は、「導入コストを削減することができる」(47.3%)が最も多く、以下、「運用コストを削減することができる」(37.8%)、「ベンダー依存から解放される」(26.3%)、「ソフトウェアの選択肢が広がり、自社に最適なものを探すことができる」(24.6%)が続いた。
なお、OSSを既に導入している企業は11.6%で、従業員規模に比例して導入率が高い結果となったという。一方で、OSS導入を検討している企業は、具体的に導入を検討している企業(5.5%)、これから導入を検討していく企業(5.9%)を合わせると、11.4%となった。
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