ワイズマン、中小病院向け電子カルテの新バージョンを発表NEWS

医師のオーダー入力支援機能やコメディカルとのコミュニケーション機能などを搭載。病院業務の効率化を支援する。

2011年03月03日 21時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 ワイズマンは3月3日、中小病院向け電子カルテシステムの新バージョンとなる「電子カルテシステムER Ver4.0」(以下、電子カルテシステムER)を発表した。院内の部門連携などを実現する新機能の追加や既存機能の拡張などが図られ、病院業務の効率化と情報の共有化を支援する。

 電子カルテシステムERでは、入院業務に必要な情報を集約した「入院経過シート」を活用できる。入院経過シートでは、医師の回診や病棟職員の日々の業務に必要な情報を1画面に表示し、患者の経過確認やオーダー、バイタルなどの指示や記録、実施情報などを入力できる。また、職員ごとにフォントサイズや表示項目などの設定ができる他、患者のバイタルグラフを1時間ごとに表示することも可能。

photo 入院経過シート

 今回の新版では、医師のオーダー入力を支援する「オーダーガイダンス」や「指示箋オーダー」などの機能が追加された。オーダーガイダンスは、患者の病名や過去の算定歴を基に算定の可能性がある医学管理や在宅指導料を抽出し、診察時に医師に通知する機能。過去の指導内容も参照でき、継続的な指導管理を支援する。指示箋オーダーは、院内で使用している指示伝票に合わせて指示箋テンプレートを作成できる機能。テンプレートを活用することで、従来と同様のオーダー入力が迅速に行える。

 さらに、現行バージョン に搭載されている「オーダーカレンダー」機能を拡張し、より見やすいレイアウトと操作性の向上を図った。その他にも、医師や看護師、コメディカルなど部門間での情報伝達を行うための「院内コミュニケーションツール」や、コメディカルでもテンプレートを利用して記録入力を簡素化する「コメディカルの記録機能」などを実装。これにより、他部門で入力された情報を取り込むことも容易になり、コメディカルの事務作業を軽減できる。

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