花王、IFRS適用にらみ決算期を12月に統一【IFRS】海外子会社に合わせる

IFRSでは決算期の統一が求められるとし、本社の決算期を変更する。

2011年10月25日 20時00分 公開
[垣内郁栄,TechTargetジャパン]

 花王は10月25日、IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)への対応などを目的に本社の決算期を3月31日から12月31日に変更すると発表した。連結子会社100社のうち、海外法人の89社は12月期決算。IFRSでは決算期の統一が求められるとし、本社の決算期を変更する。

 決算期の変更は2012年6月下旬に開催される株主総会の承認で正式決定する。2012年度は4月1日から同年12月31日までの9カ月決算となる。本社の他、3月期決算の国内連結子会社11社も決算期を12月に変更する予定。

 花王は「グローバルな事業の一体運営の推進」「経営情報の適時・的確な開示によるさらなる経営の透明性向上」も決算期統一の理由に挙げている。IFRS適用については「将来的に適用する方向で準備を進めているが、具体的な時期は決めていない」(同社)。花王は同日、ビューティケア事業の欧米子会社を一体的に運営するよう組織変更することも発表した。

 IFRS適用に伴う決算期の統一では、横浜ゴムも3月期から12月期に変更した。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...

news077.jpg

「気候危機」に対する理解 日本は米国の3分の1
SDGsプロジェクトはTBWA HAKUHODOのマーケティング戦略組織である65dB TOKYOと共同で、「...