2012年02月17日 09時00分 UPDATE
特集/連載

ホワイトペーパーレビューストレージコストの削減事例を紹介した3つのホワイトペーパー

ITコストの抑制が要請される中、多くの企業でストレージ使用率の改善や急激なデータ量の増加などへの対応が求められている。本稿では、ストレージのコスト削減事例を解説した3つのコンテンツを紹介する。

[翁長 潤,TechTargetジャパン]

 企業が保有するデータが年率50〜60%の割合で増える一方、それを格納するストレージの使用率は35%前後にとどまっているという調査結果がある。こうした無駄をなくすことは、常に企業の情報システム部門の課題に挙げられる「コストの削減」に直結する(関連記事:ゼタバイト時代の企業ストレージ環境とは)。本稿では、ストレージのコスト削減事例を解説した3つのコンテンツを紹介する。

コスト削減に即効性のある4つのストレージ戦略

必見! 増え続けるデータを最適に管理し、コスト削減に即効性のあるストレージ戦略とは?

photo 提供:シマンテック(Webキャスト 18分)

 このホワイトペーパーでは、コスト削減に即効性のあるストレージ戦略の4つのポイントを解説している。具体的には、ストレージ未使用領域の特定と再利用による「ストレージ使用量の効率化」、シンプロビジョニングを利用したストレージ仮想化による「ストレージリソースの有効活用」、重複データを削減する「重複排除技術」、ストレージ最適化のための「アーカイブ採用」だ。これまでハードウェアの増設で対応していたストレージの課題を解決し、システム全体のコスト削減が実現できるという。その上で、シマンテックのストレージソリューションを導入し、その実現に成功した4社の事例を紹介している。

 通信事業者のクアルコムはリモートオフィス40カ所にある8Tバイトのデータをデータセンターのテープ装置にバックアップし、その運営を6人の専任担当者が行っていた。しかし、バックアップ対象データが年率50%で増加しており、システムの拡張や管理作業に限界を感じていたという。そこで同社はバックアップ重複排除ソフトウェア「Symantec Veritas NetBackup PureDisk」を導入し、ディスクベースによるバックアップ環境を構築した。その結果、バックアップ管理作業を簡素化するとともに、全体の75%を占めていた不要な重複データを削減して、年間約9000万円のストレージコストを削減したという。

 その他、ストレージ使用率の50%向上と10Tバイトのストレージ追加購入を回避した中国建設銀行、階層型ストレージを構築してストレージコストを75%削減した金融業のINGインベストメント・マネジメントなどの事例を紹介している。

ファイルサーバ統合後の課題を解決

ストレージ統合後のコストを年間1600万円以上も削減する、パナソニックエナジー社のファイル圧縮導入事例

photo 提供:オーシャンブリッジ(12ページ)

 拠点や部門に散在するファイルサーバの統合は、コストの削減に非常に効果的な施策だ。しかし、多くの企業がファイルサーバを統合した後、データ増加に合わせた容量の拡張が難しくなるという課題を抱えているという。

 このホワイトペーパーでは、パナソニック エナジーがファイルサーバ統合後の容量不足をどのように解決したかを紹介している。同社は2009年3月に「ISO27001/ISMS」を取得した後、乱立していた部門サーバを撤廃し、全社レベルのファイルサーバ統合を実現した。しかし、利用部門のディスク使用量が予想を上回るペースで増加したため、容量不足の問題を抱えていた。そのため、同社はコスト増につながるディスク増設を避け、ファイル圧縮による問題解決を図った。

 ファイル容量を圧縮するソフトウェア「NXPowerLiteデスクトップエディション」を導入し、文書ファイルやJPEG、PDF形式などの軽量化に取り組んだ。パナソニック エナジーによると、そのコスト削減効果は1600万円以上になるという。

CADデータを圧縮し、長期的な運用コストを改善

マツダのCADデータ量を3分の1に圧縮し、ストレージコスト削減に貢献した技術

photo 提供:東京エレクトロン デバイス(2ページ)

 建設業や製造業などの設計で用いられるCAD(Computer Aided Design)。現在、3次元データなど1ファイル当たりのデータ量が増加し、データ保管に必要なストレージの容量は増える一方だ。

 自動車の車両を構成する数万点以上に及ぶ部品のデータを3次元デジタル化していたマツダでは、毎年3TバイトずつCADデータが増え続けていた。また、製造責任や保証のためにこれらのデータを10年以上にわたって保管し続けなくてはならなかった。同社はこれらのデータをNAS(Network Attached Storage)に格納していたが、今後のデータ量の増大を考慮し、ストレージの投資抑制対策を検討した。このホワイトペーパーでは、マツダの改善事例を紹介している。

 同社はデータ圧縮アプライアンス「STN-6500」を導入。CADデータの効率的な圧縮によって10Tバイトのデータを3分の1に当たる3.5Tバイトまで削減し、ディスク使用率の向上や長期的なコスト削減に成功したという。さらにNASのレスポンス向上やバックアップの短縮化などパフォーマンスの向上も実現できたとしている。

 今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、技術文書や製品資料、事例紹介などストレージに関するホワイトペーパーを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。

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