訪問診療向けに最適な機能を搭載する電子カルテ「B5」診療所向け電子カルテ製品紹介:ネットビー

患者の自宅を主治医が定期的に往診する「訪問診療」。ネットビーが提供する無床診療所向け電子カルテ「B5」は、現場の医師が開発した訪問診療向けの機能を搭載したシステムだ。

2012年11月15日 08時00分 公開
[翁長 潤,TechTargetジャパン]

訪問診療に従事する医師が開発した機能を搭載

photo ネットビーの松崎氏

 ネットビーが2006年8月に開発した無床診療所向けレセコン一体型電子カルテシステム「B5」。B5はWindows環境向けシステムで、沖縄県宮古島市などで訪問診療に従事する泰川恵吾氏(医療法人 鳥伝白川会 理事長)が開発した「Dr.GON」の後継製品だ。レセプト部分をネットビーが開発し、同社が保守サポートを実施している。

 ネットビー 代表取締役 松崎純一氏は、「現場の医師が開発したDr.GONのコンセプトを受け継ぎ、訪問診療に最適な機能を搭載したシステム」と説明する。また、B5の特徴として「クライアント/サーバ方式とASP(Application Service Provider)方式を組み合わせたハイブリッド型である」「訪問診療時など院外での利用に適するデータの携帯性」などを挙げた。

 B5では、カルテなどのデータベースと電子カルテの実行プログラムを格納するホストPC(サーバ)と、院内のLAN環境でデータを共有して利用するクライアントPC、訪問診療用のノートPCなどで構成されるクライアント/サーバ方式のシステム構成を取る。

 また、会計計算やレセプト作成処理については、インターネット経由で接続されたサーバを利用するASP方式を採用している。厚生労働省のマスターデータの更新に合わせてサーバ側で更新するため、ユーザーによるアップデート作業は必要ない。よく使用する薬剤などの情報のみを「お気に入り」マスターとしてB5に取り込んで利用できる。

画面レイアウトは操作性を重視

 B5のカルテ画面は、「画面レイアウトはデザイン性よりも、操作性や分かりやすさを優先している」(松崎氏)。基本的に1画面1機能の構成を取る。処置内容が保険点数計算と関係している「処置カルテ画面」と、訪問診療の記録を入力しやすい「診察カルテ画面」などがある。

photo B5の「診察カルテ画面」《クリックで拡大》
photo B5の「処置カルテ画面」《クリックで拡大》

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