2017年01月05日 08時00分 UPDATE
特集/連載

今や使うのが当たり前企業に広がるオープンソースストレージ利用

OSやアプリケーションに続き、オープンソースストレージが企業に進出しつつある。多くのソフトウェアが既に利用されており、オープンソースストレージ利用は主流といえる状況だ。

[Bryan Betts,Computer Weekly]
Computer Weekly

 データセンターでは多数のフリーソフトやオープンソフトウェアが利用されている。「Microsoft Azure」すら、一部のLinuxディストリビューションをサポートするほどだ。また、ハイパーコンバージドプラットフォームでは、Linuxカーネルに標準搭載されている「Kernel-based Virtual Machine」(KVM)などもVMwareに代わるハイパーバイザーとしてよく使われている。

Computer Weekly日本語版 12月21日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 12月21日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 そして今、オープンソースストレージが続こうとしている。例えば、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)やそれ以外のアプリケーションでは、もはやオープンソースのファイルシステムがデフォルトになっている。

 パフォーマンスや冗長性を目的として、複数のストレージノードに拡散またはプールできるように設計されたクラスタファイルシステムや並列ファイルシステムもある。さらに、複数のサーバにマウントすることができるものもある。最も著名な例は「Lustre」だ。

 例えばRed Hatの「GlusterFS」など、さまざまなネットワークファイルシステムもある。Oracle(もともとはSun Microsystems)の、ファイルシステムとボリュームマネジャーを兼ね備えた「ZFS」は多くの環境に実装されており、多数のオープンソースプロジェクトを支える存在となっている。

 さらにオープンソースストレージは、「Ceph」や「OpenStack Swift」によってオブジェクトストレージの分野にも進出している。ビッグデータやアナリティクスの分野でも同様で、「Hadoop Distributed File System」(HDFS)が代表的だ。

過度のDIY

 かつてオープンソースストレージの導入があまり進まなかった要因は、自作(DIY)しなければならない部分が大きすぎたという点だ。

 オープンソースのOSは、多様なハードウェアで動作するように設計されている。標準のディストリビューションパッケージをダウンロードして、主流でありコモディティ化したデスクトップまたはサーバ環境上にインストールすると、そのOSがサポートしているハードウェアが自動的に認識され、ハードウェアを稼働させることができる。

 単純に可能性だけを考えると、少し古くなったグラフィックスカードやディスクコントローラーをサポートしていないLinuxディストリビューションが存在するかもしれない。だが、大抵の場合そんなハードウェアでも最終的には稼働させることができる。

 ただしオープンソースストレージはそこまで簡単な話ではない。そもそも大半のユーザーは既に、よく知っていて信頼性も保証されたストレージを所有している。そして何より、既存のデータは全て、その旧来のストレージに格納されている。ストレージプラットフォームの切り替えは、アプリケーションの移行や仮想マシンを新規サーバに配備する作業に比べると、単純に進められるものではない。

ストレージシステムのチューニング

 基本的なハードウェアやアプリケーションは、多様な要件を満たさなければならない。標準的なストレージソフトウェアディストリビューションが使える場合──例えば、大容量HDDまたはフラッシュメモリを搭載したx64サーバであるコモディティストレージを購入した場合など──でも、ストレージシステムのチューニングと、個別のニーズやワークロードに対応させるためのカスタマイズにはかなりの作業が必要になる。

 しかしこの状況は変わりつつあり、おまけにその変化は加速している。

この記事を読んだ人にお薦めのホワイトペーパー

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

Loading

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news019.jpg

「女の一生」リサーチまとめ
女性の思い描く「なりたい自分」、結婚の新常識、子育てに関して妻と夫の思惑は同じなの...

news109.jpg

970x250のサイズで常にメディアのトップに広告を表示、ヒトクセが「Smart Canvas Billboard」を提供開始
ヒトクセは、同社のリッチメディア広告配信プラットフォーム「Smart Canvas」において、D...

news115.jpg

「GenieeSSP」がネイティブ広告向け配信APIの提供を開始
ジーニーは、同社のインターネットメディアの広告収益最大化プラットフォーム「GenieeSSP...