メインフレームは、可用性とセキュリティに強みを持つ、比較的大型のコンピュータだ。歴史的にメインフレームの用途は、複数のコンピュータでデータを並列処理する分散システムよりも、一つのコンピュータでデータを処理する集中システムが中心だった。メインフレームの用途は広がっており、IAサーバなど比較的小型のコンピュータとの境界は曖昧になりつつある。(続きはページの末尾にあります)
「IBM Z」をはじめとするメインフレーム製品の進化が「脱COBOL」の風潮に一石を投じている。メインフレームから企業が学ぶべきAI活用のヒントを解説する。
刷新する必要性を感じていても、企業はレガシーシステムに固執している。特に一部の業種では、レガシーシステムを稼働させ続けなければならない“ある事情”を抱えている。それは何なのか。
クラウドサービスが登場し、メインフレームの終わりが語られて久しい。実際はどうなのか。メインフレームの良さを再認識する動きもあり、答えは簡単ではない。
電通国際情報サービスはドイツのトンベラーとマネーロンダリング対策支援ソフトウェア製品群の国内販売代理店契約を締結。一部製品の導入および保守サービスを開始した。
市場に登場した当初のメインフレームは、オフィスの1部屋と同じくらいの大きさの金属製フレームに収められていた。2022年時点のメインフレームは、大型冷蔵庫とほぼ同じ大きさだ。
メインフレームが“恐竜”と呼ばれることがある理由は、その大きさだけではない。メインフレームが絶滅する可能性が指摘され続けてきたからだ。IT月刊誌『InfoWorld』の編集者であるスチュワート・アルソップ氏は1991年に、「最後のメインフレームは1996年までに引退する」と予測した。メインフレームベンダーのIBMは、2022年にも新しいメインフレーム「IBM z16」を発表している。
IBMはプロセッサをはじめ、メインフレームのハードウェアを継続的に見直している。ソフトウェアも同様だ。Webアプリケーションの実行など、メインフレームが新しい用途を担うことができるように強化を進めている。銀行や政府機関などのユーザー企業は現在も、重要な取引やデータを処理するための信頼性が高いコンピュータとして、メインフレームを利用している。