IBMとRed Hatが、「IBM System z」に「Red Hat Enterprise Linux」の導入を促進するための協業を発表した。
米IBMとRed Hatは5月9日(現地時間)、IBMのメインフレーム「IBM System z」への「Red Hat Enterprise Linux」導入を促進するための協業を発表した。今回の協業により両社は、IBMのメインフレームの信頼性、可用性、拡張性とRed Hatのオープンソースソリューションの価値を、ユーザーに提供していくという。
今回のリリースで両社は、IBM System ZとRed Hat Enterprise Linuxが持つセキュリティの優位性を強調。双方から提供される包括的な監査機能により、システム管理者は企業のセキュリティポリシーの有効性を評価できるとしている。また、IBM System zは、セキュアOS「Security Enhanced Linux(SELinux)」を活用することもできる。SELinuxは、データおよびカーネルリソースへのアクセスに対して、きめ細かいポリシーベースの制御ができるため、脆弱化したプログラムがポリシーに反して動作することはないという。
また、両社は共同エンジニアリングチームを設置。オープンソースコミュニティとの連携や、IBM System z上で稼働するRed Hat Enterprise Linuxのパフォーマンスとセキュリティをさらに強化する方法を検討していく予定だ。なお、本件の日本における対応の詳細は未定。
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