北陸先端大が200TBのSGI製ファイルサーバを導入、科学技術計算を大規模化NEWS

「ONStor Bobcat 2280」と「SGI InfiniteStorage 4500」で構成した高速大容量ファイルサーバシステムと超高速コンピュータ「SGI Altix 4700」を導入し、稼働を開始した。

2008年03月19日 18時19分 公開
[TechTarget]

 国立大学法人、北陸先端科学技術大学院大学は3月19日、日本SGIの大容量ファイルサーバシステムと超高速コンピュータ「SGI Altix 4700」を導入し、稼働を開始したと発表した。

画像 「ONStor Bobcat 2280」と「SGI InfiniteStorage 4500」で構成した高速大容量ファイルサーバシステム

 高速大容量ファイルサーバシステムは、NFS(Network File System)とCIFS(Common Internet File System)のマルチプロトコルに対応するゲートウェイ型NAS(Network Attached Storage)製品「ONStor Bobcat 2280」とディスクアレイ装置「SGI InfiniteStorage 4500」で構成。SGI InfiniteStorage 4500は合計200Tバイトのディスク容量を持ち、サービス領域とバックアップ領域に各100Tバイトのボリュームを割り当てた。高速性と大容量性を両立しつつ連日24時間連続してサービスを継続できる信頼性、サーバやディスクの仮想化により得られる構成の柔軟性などを評価した結果、製品の導入を決めたという。2000台以上のユーザー端末と400台以上のUNIX端末からなる学内の端末上でユーザーが作成したファイルの保存と共有を目的として利用される。

 SGI Altix 4700は、合計96個(192コア構成)のプロセッサ、2304Gバイトのメモリを単一のLinux OSのイメージとして利用できる。同学では、システム内で大規模/単一のメモリスペースを共有し、大規模な科学技術計算シミュレーションでもメモリの制約を受けることなくプログラムが可能であること、単一のLinuxシステムイメージを持ち高度な並列計算が可能なことなど、Altix 4700の教育・研究面での利便性を評価した。物質の分子および原子レベルの高速シミュレーションによる物性解析および新材料開発、疾病診断・治療支援システム、暗号化技術の開発や人工知能研究のための推論システムとして利用される。

画像 超高速コンピュータ「SGI Altix 4700」

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