神戸大学、学内外のリモートアクセスにSSL VPN装置「FirePass」を採用NEWS

神戸大学がIPsec VPNからF5製品によるSSL VPNへとリモートアクセス環境を再構築。運用負荷とコストを抑えながらセキュリティの向上を実現した。

2008年05月26日 18時36分 公開
[TechTargetジャパン]

 F5ネットワークスは5月26日、神戸大学が同社のSSL VPN装置「FirePass」を導入し、リモートアクセス環境を再構築したことを発表した。

 神戸大学では、これまで学内外のネットワークアクセスに、IPsecを利用したVPN接続によるリモートアクセスを利用していた。しかし「設定時にクライアント端末に専用ソフトウェアをインストールしなくてはならず、実際にVPNを利用できるまでに手間と時間がかかる」「使用しているクライアント端末のOSのバージョン違いや使用機器の違いにより、正常な動作が得られないケースがある」「ISPのネットワーク環境の違いによりアクセスができない」といった、IPsec VPN特有の問題を抱えていた。また、セキュリティポリシーの柔軟な設定が困難なため、すべてのユーザーにセキュリティポリシーが適切に適用されないことも課題であった。

 こうした問題を解消するために、同学では2008年春、IPsecの代替としてF5のFirePassを導入。FirePassは、SSL対応のWebブラウザさえあればどこからでもリモートアクセスを実現するSSL VPNアプライアンスである。また、FirePass単体でアクセスコントロール機能を持つ上ため、運用負荷と費用を抑えながらアクセスコントロールとセキュリティの向上を実現したという。

 今後神戸大学では、学内外からのリモートアクセス環境をすべてFirePassへ移行予定。セキュリティ確保が必要なシステムの開発は今後もSSL VPN経由で行い、FirePassによるセキュリティ基盤を確保していくとしている。

関連ホワイトペーパー

VPN | SSL | アクセス制御


ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...