ハンディカラオケ機やユニバーサルリモコン、ビデオドアフォン、電子ゲーム機などのグラフィック表示に利用できる、ARM9ベースのプロセッサ「TMS320DM335」がリリース。
日本テキサス・インスツルメンツ(以下、TI)は、ポータブル機器でGUIを実現するデジタルメディアプロセッサ「TMS320DM335」(以下、DM335)を発表した。
同プロセッサは、最大270MHzのARM926EJ-Sコアとビデオ処理サブシステム(VPSS)を実装し、画像キャプチャーと表示機能を提供する。また、CCD/CMOS画像センサーやビデオ解析をサポート。1280×960ピクセルのデジタルLCD接続(75MHzピクセルクロック駆動)やコンポジットTV出力にも対応している。これらの機能は、ハンディカラオケ機やユニバーサルリモコン、ビデオドアフォン、電子ゲーム機などのポータブル機器に応用できる。
DM335は、TIのすべてのデジタルメディアプロセッサとソフトウェア互換性を備えており、TIのAPIをそのまま利用できる。ARM9コアベースなので、ARMプロセッサの開発ノウハウもそのまま応用可能。現行製品「TMS320DM355」およびデジタルビデオ評価モジュール「TMDXEVM355」(以下、DVEVM)とも完全に互換性があり、同じ開発キットでDM335対応ソフトウェアを開発できる。DVEVMには、「MontaVista Linux」のボードサポートパッケージ(BSP)やVPSSに最適化されたドライバ、ディスプレーおよびキャプチャーのサポートが組み込まれている。また、Windows Embedded CE 6.0にも対応している。
DM335のパッケージは、13×13ミリ、329ピン、0.65ミリピッチのBGA(Ball Grid Array)で、単価(参考価格)は10.48ドル(100個受注時)から。
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