「ウイルスバスター」などのウイルス検索エンジン「VSAPI」がアップデート。パターンファイルを使った不正プログラム検知の処理方法を変更、メモリ使用量を大幅に減らした。
トレンドマイクロは8月4日、ウイルス対策製品の共通モジュールであるウイルス検索エンジンの最新版「VSAPI 8.9」の提供を開始した。
トレンドマイクロが提供している「ウイルスバスター」などすべてのウイルス対策製品には、ウイルス検索エンジン「VSAPI」を搭載しおり、このエンジンが日々配信されるパターンファイルを展開し、最新の不正プログラムの検出・駆除などの処理を行っている。
従来のクライアント/サーバ対策製品向け検索エンジンは、パターンファイルすべてをカーネルメモリに展開して処理を行っていたが、VSAPI 8.9ではパターンファイルに含まれる不正プログラムの有無の確認に使用する情報だけをカーネルメモリに展開。不正プログラムの確認時には、パターンファイルから処理に必要な情報のみカーネルメモリに展開するため、平常時のVSAPIのカーネルメモリ使用量を最大70%削減するという。
同社Webサイトでは既に公開を開始しており、「ウイルスバスター コーポレートエディション」などの法人向け製品には8月19日、「ウイルスバスター2008」などの個人向け製品には8月20日に、それぞれActive Update機能で配信する。
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