ウイルススキャンやデータ暗号化などWindows Mobile端末の統合セキュリティ対策が可能になる。SoftBank X02HTに対応。
トレンドマイクロは6月27日、スマートフォン対応統合セキュリティソフト「Trend Micro Mobile Security」(以下、TMMS)の出荷を7月22日より開始すると発表した。企業内でスマートフォンの脅威対策を一元的に管理できる製品で、ソフトバンクモバイルのWindows Mobile搭載携帯端末「SoftBank X02HT」に対応する。
TMMSは、企業で利用シーンが広がりつつあるスマートフォンについて、紛失による情報漏えいや不正侵入といったセキュリティ脅威を防ぐためのソフト。同社の企業向けセキュリティ対策ソフト「ウイルスバスターコーポレートエディション」(以下、ウイルスバスターCorp.)のプラグインとして動作し、クライアントPCと同様にセキュリティの運用状況を管理コンソールから集中管理することができる。「スタンダード」と「アドバンス」の2タイプが用意される。
スタンダードでは、SDカードへの読み書き時のウイルス/スパイウェアスキャンや侵入検知機能搭載ファイアウォールなどの防御機能を提供。アドバンスではスタンダードの機能に加え、操作時のユーザー認証に失敗すると端末をロックあるいはデータを消去したり、住所録/メールデータなどを暗号化するといった、紛失・盗難時の情報漏えい対策機能が利用できる。
価格は、使用端末数に応じて割り引きされるボリュームライセンス制。100クライアントの場合、スタンダードが32万9000円、アドバンスが65万8000円(ともに税抜き)となる。1年ごとにサポートサービス料を含む契約更新料が必要。
TMSSが対応する端末OSは、Windows Mobile 6.0(Classic/Standard/Professional)およびWindows Mobile 5.0(Pocket PC/Smartphone/Pocket PC Phone)。ウイルスバスターCorp.を導入済みの環境で利用できる。なお、X02HT以外のスマートフォンも順次サポートするとしており、現時点では「SoftBank X01T」に対応予定。
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