シマンテックはモバイル端末専用の企業向けセキュリティ対策ソフトを発表。データの暗号化や使用環境に適したアクセス制限が可能だ。
シマンテックは3月12日、モバイル情報端末向けのセキュリティ対策ソフトウェア「Symantec Mobile Security Suite 5.1 for Windows Mobile」(以下、SMSS 5.1)を発表した。企業で利用するWindows Mobileベースのスマートフォンからの情報漏えいを防止する。3月14日より出荷開始の予定。
各キャリアからWindows Mobile搭載端末がリリースされ、スマートフォンの利用を許可する企業が増えてきたが、PC以外の情報端末のセキュリティリスクについて、同社は「電子メールやメモリカードといったウイルスやスヌープウェア(モバイル端末を対象にしたスパイウェア)の感染経路が拡大しているにもかかわらず、75%の企業で対策ができていない。ハッカーの“次のターゲット”になり得る」と説明する。SMSS 5.1は、業務利用するスマートフォン内の情報保護に特化した製品。企業導入を前提に、端末保護だけではなく、ポリシー管理やアクセス制限のソリューションと併用できるようにした。
SMSS 5.1は、ウイルス対策や同社製品ではおなじみのシステム更新の「LiveUpdate」、ファイアウォール、暗号化などのセキュリティ機能を搭載。
ファイアウォール機能では、外出先、オフィス、自宅など主に端末の利用場所によって、ポートやIPアドレスを基にしたアクセス制限を4段階で設定するようになっている。暗号化機能は、端末あるいは外部メモリカード上に256ビットAES(Advanced Encryption Standard)による暗号化フォルダを作成し、特定のユーザーのみアクセス可能とする機能。フォルダへのログインパスワードの入力を一定回数以上失敗するとデータを自動消去することもでき、端末やメモリカード紛失時の情報保護に役立つ。
また管理者向けの機能として、管理コンソールから端末の接続状態を集中管理したり、セキュリティポリシーの作成やウイルス定義ファイルのカスタムパッケージの配布を行うことも可能。さらにオプションのVPNツール「Symantec Mobile VPN 5.1」と組み合わせると、端末側のセキュリティ対策の状態をチェックして、作成したポリシーに沿ったVPN接続制限、いわゆるNAC(Network Access Control)を実現する。シスコシステムズやジュニパーネットワークスのVPNゲートウェイ製品とも併用可能だ。
SMSS 5.1が対応する端末のOSは、Windows Mobile 6 Standard/Professional/ClassicおよびWindows Mobile 5.0 Pocket PC。ウィルコム、イー・モバイル、ソフトバンクモバイルなどが発売する各種スマートフォン上で稼働する。導入時に7.5Mバイト以上の空きメモリ容量が必要。価格は100〜249ユーザーで利用する場合、1ユーザー当たり6700円。
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