Appleが7月に発売した携帯電話「iPhone」は、ビジネスツールとして使えるだろうか? Windows XPやOutlook、Exchange Serverなどへの対応、メール機能の使い勝手などを調べてみた。
筆者の顧客の中には、発売よりもずっと前からAppleのiPhoneに関心を抱いていた企業が少なくない。彼らは、この新デバイスがWindows XPやOutlook、Microsoft Exchangeなどに対応するのかどうか知りたがっていた。筆者はiPhoneの発売後、その連係機能と管理性はどうなのか、電子メール、スケジュール管理、アドレス帳といった機能はBlackBerryに取って代わることができるのかといった点を確認するためにさまざまなテストを行った。
iPhoneは基本的にはAppleのデジタルプレーヤーiPodの派生製品であるため、アクティベーション、設定、コンピュータ上のiTunesコンテンツと個人情報管理ソフトウェアとの同期には、AppleのiTunesソフトウェアを使用する。iTunesは数世代前から連絡先と予定表をiPodに同期する機能をサポートしている。2007年7月17日現在の最新版であるiTunes 7.3ではこのサポートが拡大され、電子メールアカウント情報をiPhoneに同期する機能が追加された。その一方で、メモ帳を同期する機能が削除され、iPodをHDDとして利用することができるディスクモード機能も外された。
iPhoneはWi-FiとBluetooth機能を搭載しているが、同期はすべてUSBケーブルを通じて行われる。Wi-Fiはインターネットと電子メールへのアクセス用としてのみ使用され、Bluetoothはヘッドフォンとの接続用としてのみ機能する。無線でのディスクアクセスや同期を可能にするようなBluetoothプロファイルはサポートされておらず、筆者はiPhoneとコンピュータを無線で結合しようとしたが、だめだった。
テストではiTunesを通じてiPhoneをアクティベートした後、iPhoneとOutlookの連絡先と予定表を同期するように設定した。筆者のOutlookの連絡先は、データソースごとに分類された多くのグループの人々の管理を容易にするために、幾つかのサブフォルダに分けられている。しかしiTunesが選択できるのは最上位の連絡先フォルダだけで、サブフォルダの中身は見えなかった。また、1つの電子メールアカウント(筆者のExchangeアカウント)を選択しただけなのに、iTunesはすべての電子メールアカウントをiPhoneに転送した。このため、iPhone上で不要な電子メールアカウントを手作業で無効にしなければならなかった。
予定表と連絡先のOutlookとの同期は期待通りだった。変更は問題なく反映され、数千件の連絡先および数カ月分の予定表項目を簡単に同期できた。iPhone上で作成した新しい項目は、USBケーブル経由での同期後に適切な場所に保存された。
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