「SAP ERP」を2009年4月に国内、2010年中にはすべての海外拠点で本格稼働させ、会計や生産管理などの業務管理を全社規模で統合予定。SAP ERP導入後は「SAP GRC Access Control」のグローバル導入も予定している。
SAPジャパンは8月25日、総合ロックメーカーのアルファが基幹業務ソフトウェア「SAP ERP」の採用を決定したことを発表した。アルファは、SAP ERPを2009年4月に国内、2010年中にはすべての海外拠点で本格稼働させ、会計や生産管理などの業務管理をグローバルで統合する予定だ。
アルファは自動車・住宅・産業機器・ロッカーなど幅広い分野にキー(鍵)とキーレス商品を提供するロックメーカー。現在同社では、会計、販売、購買・在庫や生産などを独立したシステムで管理しており、国内だけでなく、海外4拠点(アメリカ、メキシコ、中国、タイ)も同様の状況となっている。そこで同社はこの状況を改善するためにSAP ERPを採用、財務・管理会計、販売管理、在庫・購買管理、生産管理機能を備えた経営システム基盤の再構築を行う。
併せてアルファでは、従来の業務管理方法そのものを見直し、SAPのテンプレートに自社の業務管理を合わせるという手法で社内の業務改革を行う。現在社内では、日次生産計画、原価整備、予算策定、マスターデータ整備、そして内部統制の5つの業務改革チームを発足し、システム稼働に合わせて社内業務改革を進めている。
これにより同社は、企業内の業務管理システムをスリム化し、全社的に作業時間とコストの削減を目指す。SAP ERP導入後は、予実差異分析、適正な在庫管理やリードタイムの短縮、生産管理、会計などのさらなる精度向上、決算の早期化、内部統制の強化など、全社規模でさらに収益性の高い企業の実現を目指すとしている。なお、アルファ向け新システム構築プロジェクトでは、アトムシステムが基本構想設定、要件定義、システム設計・開発、運用サポート、およびチェンジマネジメントを担当する。
今後アルファでは本プロジェクトの延長として、より高レベルでの企業コンプライアンスの強化に向け、統合アクセス管理ソフト「SAP GRC Access Control」のグローバル導入も予定している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
企業にとっては、いかに優秀な人材を確保するかが大きな課題となっている。そこで、AIとスキルインテリジェンスを活用することで従業員満足度を高め、定着率の向上、ビジネスの成長へとつなげていくための3つのステップを紹介する。
従業員にさまざまなサービスを提供するHR業務に、生成AIを導入する動きが加速している。生成AIは、HR業務が抱えている課題をどのように解決し、従業員エクスペリエンス(EX)の品質向上と組織全体の生産性向上に貢献するのだろうか。
紙やExcelを用いた人事評価業務では、進捗管理やデータ集計に多大な労力がかかってしまう。そこで本資料では、評価ツールを導入することで、評価に関わるさまざまな作業を効率化することに成功した事例を紹介する。
2019年4月から時間外労働の上限規制が労働基準法に規定され、特別条項付きの36協定を締結した場合でも厳守しなければならない、時間外労働の限度が定められた。本資料では、36協定における基礎知識から締結時の注意点まで詳しく解説する。
人手不足が深刻化する近年、新規採用や従業員教育にコストをかける企業が増えているが、その分離職時のダメージも大きく、事業継続に影響が出るリスクもある。そこで、主な離職要因となる6つの問題について、その原因や解決策を解説する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。