Windows Serverのイベントログを軽量なアクセスログへ変換・分析するWindowsログ管理の定番ツールがバージョンアップ。管理者操作履歴が収集可能な上位版も同時リリースする。
網屋は12月11日、Windows Server対応のアクセスログ管理ツールの新版「ALogコンバータ ver.3.2」を発表した。新版ではVMwareなどの仮想環境をサポートし、管理者(アドミニストレーター)の操作ログを取得可能な上位版「Advanced Edition」も同時リリースする。
ALogコンバータは、Windowsベースのファイルサーバの各イベントログを収集し、分析可能なアクセスログに変換するソフトウェア。複雑で膨大なOSのイベントログ情報を、ファイルアクセスやログオンの履歴を目視で理解しやすい形式に変換し、データベースやCSVファイルとして保存、検索したり集計リポートを出力したりすることができる。管理対象のサーバにログ収集用の常駐ソフトを導入する必要のないエージェントレス方式を採用。バッチ処理により増分の情報を抽出して圧縮転送することで、サーバやネットワークに負荷が掛からない点が特徴だ。管理対象サーバのOSはWindows 2000 Server、Windows Storage Server、Windows Server 2003および2008。ネットアップやEMCのストレージ装置向けのシリーズも用意されている。
新版では仮想環境をサポートし、VMwareやMicrosoft Hyper-V、Citrix XenServerの仮想マシンのログ収集が可能になったほか、Citrix XenApp、Sun Rayなどシンクライアント環境のログ収集にも対応した。また、混在OSやデータベースなどを一元管理する他社製の統合ログ管理システムにアクセスログを転送する機能を備えた。
さらに新バージョンから、ユーザーアカウントの作成、パスワード変更、セキュリティポリシーの変更などの管理者権限によるローカル操作ログや、サーバアプリケーションの起動・終了、ユーザーのログオフ、印刷といった従来製品では取得できない各種履歴を収集可能な上位版の「Advanced Edition」が併せてリリースされる。64ビット版Windows Server 2008にも対応している。
新製品は受注を1月5日より、出荷を2月2日より開始する予定。管理対象サーバが5台の場合、通常版の価格は98万円から、Advanced Editionが127万円から(いずれも税別)。保守契約を結ぶユーザーは無償でアップグレードできる。同社では今後2年間で400社以上の導入を見込む。
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