日本オラクルとシステムフロンティアは国際会計基準の実施に向け、複数の会計基準に対応した自動仕訳生成システムの提供で協業する。
日本オラクルと業務アプリケーション開発会社のシステムフロンティアは1月7日、国際会計基準(IFRS)の実施に向け、複数の会計基準に対応した自動仕訳生成システムの提供で協業すると発表した。
2015年に日本の上場企業を対象にしたIFRSへの対応では、会計システムだけでなく、それと連動する基幹業務システムの刷新や改修も必要になる。また、日本会計基準とIFRS、そのほかの地域の会計基準に対応した決算書を同時に作成するためには、複数会計規準の仕訳生成と勘定元帳の作成で課題がある。
本協業は、オラクルのERP製品「Oracle E-Business Suite R12」の会計アプリケーション「Oracle General Ledger」と自動仕訳生成アプリケーション「Oracle Sub Ledger Accounting」に、システムフロンティアが提供する複数会計基準に対応した仕訳パターン設定ツール「LASAI Booster」を組み合わせて販売するというもの。さらに、システムフロンティアが開発した追加機能により、基幹業務システムなどの外部システムとの連携も可能にする。
LASAI Boosterは、企業で一般に必要とされる800種類以上のデータ仕訳パターンを標準装備した仕訳設定ツールだ。1月末に提供開始予定の初版では、日本会計基準とIFRSに対応し、会計基準ごとに、仕訳パターンの参照や差分の確認、企業間における勘定科目の変換、仕訳パターンの変更などを画面で操作できる。LASAI Boosterで設定された各会計基準の仕訳パターンは、Oracle E-Business Suite R12に自動で取り込まれる。これにより、複数の自動仕訳と勘定元帳転記を効率的かつ正確に実行することができる。
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