OpenStackのオブジェクトストレージサービス「Swift」の特徴、アーキテクチャ、利用するためのツールを紹介。Swiftは専用アプリケーションを用いて、大容量データを高速に取り扱うのに最適化されたサービスである。
今回から2回にわたり、OpenStack ObjectStorage(Swift)の全体像と具体的な利用手順を紹介する。今回はSwiftの特徴、アーキテクチャ、利用するためのツールなどの全体的な紹介を行い、次回は具体的な利用手順について解説する。
Swiftを一言で説明すると、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)のようなオブジェクトストレージサービスを実現するオープンソースソフトウェア(OSS)だといえる。一般にオブジェクトストレージとは、通常のPC上のファイルなどとは違い、任意のアプリケーションで自由に読み書きすることはできないが、専用アプリケーションを用いて大容量データ(オブジェクト)を高速にアップロード/ダウンロードするのに最適化されたストレージサービスである。さまざまな用途が考えられるが、典型的なところではバックアップデータなど大容量データの格納に適している。
Swiftは、ユーザーがオブジェクトストレージとして利用できる以外に、内部的にもNovaの仮想マシン(VM)イメージを管理するOpenStack ImageService(Glance)のバックエンドストレージとしても利用できる(参考:注目のOpenStackプロジェクトの全体像 〜コミュニティーと主要コンポーネント)。
本連載の第2回「注目のOpenStackプロジェクトの全体像 〜コミュニティーと主要コンポーネント」でも触れた通り、SwiftはもともとRackSpaceのCloudFilesと呼ばれる商用オブジェクトストレージサービスで使用されていたコードを基に、オープンソース化したものである。2010年7月の発表当初から、OpenStack Compute(Nova)と並んでOpenStackプロジェクトを支える主要コンポーネントの1つである。
利用手順の詳細は次回で紹介するが、Swiftをストレージサービスとして利用する方法は何種類か存在する。
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