生産準備工程の同時立ち上げを促進するTecnomatix 10NEWS

生産ラインシミュレーション向けソフトウェア「Tecnomatix」に新版が登場。Teamcenterとの統合、HD PLMのコンセプトに即したUI設計の見直しがポイントだ。

2011年10月26日 16時18分 公開
[原田美穂,TechTargetジャパン]

 シーメンスPLMソフトウェアは2011年10月17日、同社の製造工程シミュレーションソフトウェア「Tecnomatix」の最新版「Tecnomatix 10」を発表した。

 Tecnomatixは、製造装置などの3次元CADモデルを基に、製造工程を検証するソフトウェア。シーメンス製を含む主要な制御装置にも対応しており、ライン立ち上げ前に精度の高い検証が行える。量産向け設備や組み付け方法の検証を行いながら製造工程も同時に進められるため、量産品の素早い市場投入に貢献する。

 今回発表された新版では、関連情報が分かりやすいフォーマットに変更するなどのUI変更が行われているという。また、Tecnomatixが持つ製造プロセスに関する情報をTeamcenterに統合、シングルソース化を実現しており、両システムが同一データを参照できるようになっている。製造機器の制御プログラムについては、実機と仮想環境間をインタラクティブに行き来しながら検証できる仕組みを用意しており、仮想環境下で信頼性のある性能検証を進められるとしている。また、同一のデータセットを使って時間駆動型シミュレーション、イベント駆動型シミュレーションの両方を検証できる点も利点となっている。

図 Tecnomatix 10の画面例(「Tecnomatix 10の新機能ファクトシート」掲載の図版から引用)

関連ホワイトペーパー

PLM | CAD | 製造業 | PLC


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...