ホワイトペーパーレビュー
ITを使った経営の「見える化」、そのノウハウが分かるホワイトペーパー
さまざまな分野で使われるようになった「見える化」という言葉。しかし、その実践は容易ではない。本稿では、見える化を効率的に行って経営に生かしている事例を説明するホワイトペーパーを取り上げる。
市場での競争激化やグローバル展開の進展など、企業を取り巻く環境が激変している。企業内を見ても取引や人材構成、そして資金の流れが複雑化し、経営者がその全体像を理解するのが難しくなっている。全体像を理解するためのキーワードである「見える化」という言葉が登場してしばらくたつが、その実践は容易ではないようだ。本稿では、経営や業務の見える化を実現する上で役立つ基本知識や事例を説明する3つのホワイトペーパーを取り上げる。
見える化の基本を押さえる
その「見える化」で十分ですか? いま、本当に必要な「見える化」とは ──IFRSにも対応、経営を一歩先へ
このホワイトペーパーでは、「『見える化』とは『見えていないものを可視化する』という意味」と指摘する。その上で経営を可視化するソリューションを導入することで、企業は経営や現場に隠れていた問題点やコストが見えるようになり、市場環境の変化に柔軟に対処できる筋肉質の体質に変わることができると説明する。ただ、「現状の『見える化』が、企業の『過去』と『現在』の可視化にとどまっているという指摘もある」として、経営者の意思決定のためには「企業の将来像の見える化」が課題になっているという。
将来像の見える化を行うには、企業内に散在するさまざまなデータを収集・統合し、短期・長期の意思決定を行う必要がある、とこのホワイトペーパーは訴える。その際には通常のPDCAサイクルで行われる予算や業績の予実管理のサイクルに、シミュレーションの機能を持たせることが重要になる。ではどのような方法が有効なのか。経営の見える化に初めて取り組む企業にお勧めのホワイトペーパーだ。
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経営陣がKPIをリアルタイムに確認
「われわれが約10年前にBIツールを導入した時から、ぶれることなく一貫して追求してきたのが、社内のビジネスデータを“見える化”し、経営判断や営業判断をスピードアップするというテーマ」。このホワイトペーパーでは紙の総合商社である国際紙パルプ商事がBI(ビジネスインテリジェンス)ツールをリプレースし、企業内の情報活用を進めた事例を紹介している。同社は2000年代初頭にBIツールを導入したが、使っているうちにさまざまシステムが乱立し、クエリ分析やリポーティング、ダッシュボードなどの機能が分断されるようになってきた。そのためBIツールのリプレースを決意した。
リプレースに際して目標としたのは、新BIツールの「IBM Cognos 8 Business Intelligence」を使って「経営戦略・営業戦略の立案・遂行に必要なデータを提供し、市場変化のスピードに迅速に対応するために、効率的なデータの取得および分析が可能なシステムを目指す」ということだった。新BIツールの導入でリポーティングやデータ分析、データ検索、ダッシュボード、スコアカードなどが利用できるようになった。特にダッシュボードを使って経営層向けの情報提供サービスを展開。経営陣はこのダッシュボードで事業にかかわるKPI(Key Performance Indicator)をリアルタイムに確認し、必要ならアクションの指示を出せるようになったという。経営の見える化とITシステムの導入に関心がある方に最適なホワイトペーパーだ。
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ワークフローの可視化でボトルネックを把握
拠点間の知識ノウハウの共有を1カ月でサービスイン、プロセスの標準化で、業務効率と品質の向上を実現
INAXメンテナンスの事例を紹介するホワイトペーパー。同社はINAX製品のアフターサービスを手掛けている。全国に営業所を7カ所、コールセンターを4カ所、サービスセンターを70カ所設置し、顧客からのトラブル連絡などに対応している。だが、顧客対応のワークフローが次第に拠点固有のものになったり、属人化し、人事異動などがスムーズにいかなくなった。そのため同社はワークフローの標準化を決意した。日立製作所のポータル製品を採用し、ワークフローをフローチャートにして見える化し、どのスタッフでも理解できるようにした。
ワークフローはスタッフの日々の工夫によって効率化されるのが望ましいともいえる。ただ、それによって拠点ごとに個別最適が進むと全体の管理が難しくなり、INAXメンテナンスのように人事異動が難しくなる。全社で見ると非効率さが増すという結果になりかねない。同社はポータル製品を導入することでワークフローを標準化し、スタッフがいつでも参照できるような仕組みを構築した。同社では「個人の判断で進めていたムダな作業が、どんどんそぎ落とされていることを実感している」という。人員の引き継ぎ作業も大幅に短縮された。ワークフローの可視化によってボトルネックとなる作業や、やりとりも見えるようになってきたという。
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経営や業務を改善するためにはまず現状の把握が必要となる。現状が見える化されることで、非効率な面や改善すべき点が分かり、その後のPDCAサイクルにつなげることができるだろう。この見える化の視点は経営者だけでなく、現場スタッフにも必要になっている。このような見える化のノウハウは本稿で紹介したコンテンツ以外にもホワイトペーパーダウンロードセンターで紹介している。ダウンロードしてご活用いただきたい。
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