図面、クレーム情報などの非構造化データを、サーチアプリケーション経由で統合管理できる製品が登場。XVL属性情報も丸ごと取り込める。
ウチダスペクトラムは2012年4月3日、同社の企業向けサーチアプリケーション「SMART/InSight G2 Open」が、ラティス・テクノロジーの開発する軽量3D CADフォーマットであるXVLに対応すると発表した。XVL対応製品の販売は2012年4月25日から。価格は下表の通り。
製品名 | ライセンス費用 | 保守費用 | 補足 |
---|---|---|---|
SMART/InSight G2 Open | 1600万円 | 320万円 | 4サーバライセンスの価格 |
XVL統合モジュール | 430万円 | 86万円 | XVLの統合には必須 |
XVL表示カスタマイズオプション | 300万円 | 60万円 | XVLの表示をカスタマイズする場合 |
SMART/InSight G2 Openの特徴は、非構造化データの検索性に優れている点。RDBMSを利用せずにあらゆるデータ形式を対象に検索が行えることから、CRMや品質情報、国や地域を超えた企業内の情報検索に採用されてきた。
今回、3次元CAD図面の軽量フォーマットであるXVLを同アプリケーションの検索対象として取り込んだことで、製造業向けのエンタープライズサーチ機能が拡充することになる。SMART/InSight G2 Openに「XVL統合モジュール」を組み合わせることで、XVLデータを検索対象化する。
XVLファイルだけでなく、個々のXVLファイル内に埋め込まれている作成者情報やアノテーションなどの属性情報全般も検索対象にできる。
図面表示にはWeb画面埋め込み式のXVL Playerを用いる。検索アプリケーション画面上で3次元図面の形状確認などが可能だ。これにより、部品図面の詳細情報と過去トラブルデータ(「過去トラ」)のような品質情報の連携、CRMなどの情報と組み合わせた検証なども1画面に集約できる。
「サーチアプリケーションは、組み合わせ次第でさまざまな情報をひも付けて画面上に統合できる。図面情報が組み込まれることで、エンジニアリングチェーン全体、サプライチェーン全体の情報連携を効率化できる」(ウチダスペクトラム 代表取締役社長 町田潔氏)
「図面上の設計者のコメントなども検索対象とできるので、例えば、ある特定の製品について『問題がある』というキーワードが埋め込まれている図面だけを検索する事も可能」(町田氏)
標準パッケージには、図面表示系のほか、品質情報の集計・分析グラフ表示などの基本的なUI画面が用意されている。
既存システムを生かした製品であることから、同社代表取締役社長 町田氏によると、「大手自動車メーカーのサプライヤ企業を中心に、最近では少ない投資額で効率化を目指す国内電機メーカーからの問い合わせが増えている」という。
(@IT MONOist 製造マネジメント)
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