【製品動向】「付せんでID管理」を一掃するシングルサインオン(SSO)クラウドとオンプレミスの認証連携も可能に

一度の認証で複数のシステムにログイン可能にする「シングルサインオン(SSO)」製品。クラウドの普及であらためて注目が集まるSSO製品の動向を解説する。

2012年07月24日 08時00分 公開
[鳥越武史,TechTargetジャパン]

 企業が直面するセキュリティ課題の1つが、管理すべきID・パスワードの急速な増加だ。「クラウドの普及やスマートフォンの登場による端末の多様化で、ID・パスワードの数が急増している。従業員が複数のID・パスワードを安全に管理するのはもう限界だ」。ガートナー ジャパンのセキュリティ担当リサーチディレクターである石橋正彦氏はこう話し、従業員任せのID・パスワード管理に苦言を呈する。

 従業員がID・パスワードを管理しきれなくなるとどうなるか。クライアントPCのディスプレーに、ID・パスワードを書いた付せんを貼り付けるなど、セキュリティ上問題のある運用が常態化しかねないだろう。こうした事態を防ぐ有力な手段の1つが、1組のIDとパスワードで複数のシステムにログイン可能にする「シングルサインオン(SSO)」製品である。従業員に複数のID・パスワードを管理させる必要がなくなるため、利便性と安全性が同時に高められる。

 本稿は、今あらためて注目すべきSSO製品の現状や動向を解説する。

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