PC不況で米Intelが失速、モバイル投資100億ドルで復活なるかコスト/消費電力削減など課題は山積

縮小する一方のクライアントPC市場に依存できない米Intelは、モバイル市場への投資を本格化させた。この決断は、同社にとって業績向上の特効薬となるのだろうか。

2013年02月27日 08時00分 公開
[Michael Wall,TechTarget]

 世界最大のクライアントPC向けプロセッサメーカーである米Intelが、モバイル市場への本格参入を進めている。見通しを下回る決算報告を終えた同社は、研究開発に130億ドルを投じて、モバイル市場でのシェア拡大を図ることを発表した。

 2013年1月17日(米国時間)に発表されたIntelの2012年第4四半期決算は、予想を下回るものだった。売上高は、136億ドルの予想に及ばず135億ドルとなり、通年では前年比1.2%減の533億ドルに終わった。

 予想以下の業績となったが、Intelは研究開発費を引き上げる方針だ。2012年の101.5億ドル、2011年の83.5億ドルに対して、2013年は研究開発に130億ドルを投じるという。だが米Bloombergの複数のアナリストによると、実際には130億ドルではなく、100億ドルにとどまる見込みだという。

 Intelは、この資本投資をモバイルプロセッサの開発に充てるという。同社は、着実に進行するクライアントPC市場の縮小を踏まえて、活路を見いだすべく新市場の開拓をもくろんでいる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...