さよならの前に振り返るMSバルマーCEOの栄光と挫折iPhone軽視でモバイル戦略を誤った?

Windowsやサーバ向け製品で一定の成功を収めながらもタブレットやスマートフォンなどのモバイル戦略では結果を残せず――バルマーCEO時代の米Microsoftが歩んできた道と今後の戦略は。

2013年09月12日 08時00分 公開
[TechTarget]

 この13年間、世界最大のソフトウェア企業の最高経営責任者(CEO)として苦難の道のりを歩んできたスティーブ・バルマー氏は、向こう12カ月以内に米Microsoftの経営から辞する考えだ。

 バルマー氏は従業員宛の社内メモで「退任に最適なタイミングというものはないが、今が適切な時だ。もともと、Microsoftの“デバイスとサービスの企業”への転換期の半ばに退任しようと考えていた。Microsoftはこの新しい方向への前進に私よりも長期的に取り組める新しいCEOを必要としている」と述べている。

 組織の安定も重要だが、変化が必要な場合もある。

 米オハイオ州予算管理局のラジ・スブラマニアン氏は「タイミングとしては今しかない。成長を目指すには企業の安定が必要だ。しかし市場が大きく変化しているのに企業が変われないで苦労しているのであれば、リーダーが変わる必要がある。スティーブのこれまでの姿勢には疑問に感じられるようなものもあったが、今回はMicrosoftにとって健全な判断だといえる」

Microsoftの次期CEO候補は?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news079.jpg

CMOが生き残るための鍵は「生産性」――2025年のマーケティング予測10選【中編】
不確実性が高まる中でもマーケターは生産性を高め、成果を出す必要がある。「Marketing D...

news023.jpg

世界のモバイルアプリ市場はこう変わる 2025年における5つの予測
生成AIをはじめとする技術革新やプライバシー保護の潮流はモバイルアプリ市場に大きな変...

news078.png

営業との連携、マーケティング職の64.6%が「課題あり」と回答 何が不満なのか?
ワンマーケティングがB2B企業の営業およびマーケティング職のビジネスパーソン500人を対...