医療情報システムの効率のよい構築・運用のために必要な規格として標準化が進められている「Integrating the Healthcare Enterprise(IHE)」。今回はIHEの概要や理解する上で必要な前提知識を解説する。
医療機関が構築・運用する医療情報システムは、電子カルテやオーダリングシステム、各部門システム、医療機器・検査装置などが連携する複雑なシステム構成になることが多い。また近年、複数の医療機関や地域連携システムなど医療情報の共有範囲が広がりを見せている。そのため、システム間のデータ互換性や相互運用性がより重要になっている。
本連載では、医療情報システムの効率のよい構築・運用のために標準化が進められている「Integrating the Healthcare Enterprise(IHE)」の取り組みについて、一般社団法人 日本IHE協会のメンバーがその概要や各分野(ドメイン)での展開、導入事例などを紹介する。第1回となる本稿では、放射線医学総合研究所の奥田保男氏がIHEの概略を解説する。【編集部】
IHEとは「Integrating the Healthcare Enterprise」の略で、医療情報システムの相互接続性を推進する国際的なプロジェクトである。IHEに基づく活動を一言で表すと、「医療機関や地域連携などの情報伝達のフローを分析し、これを基に“『DICOM』や『HL7』などの医療情報に関する標準規格をいつ、どのように利用するのか”について、ガイドラインの策定などによって標準化を推進する」ことである。その活動の狙いは、決してシステムの画一化を目指すことでなく、質の高い医療の提供や、より優れた医療関連製品を生み出すことだといえる。
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