SDNフラッシュ
DRや負荷分散にもSDNが効果あり
ストラトスフィアのDRに強いSDN基盤、ブロケードのスイッチ「Brocade VDX」シリーズ新製品他、直近1カ月のSDNトピックをまとめて読む。
ソフトウェアでネットワークを制御するSDN(Software Defined Networking)。SDNフラッシュでは、SDNにまつわる製品・サービスの情報や、SDNを取り巻く内外の動向を追っていきます。今回は、ストラトスフィアのDRや負荷分散に最適なSDN基盤やSDN対応を強化したブロケードのスイッチ、国内のSDN市場動向調査など5つのトピックを紹介します。
ストラトスフィアがDRや負荷分散に最適なSDN基盤を提供開始
インターネットイニシアティブ(IIJ)とACCESSの合弁会社であるストラトスフィアは、ネットワーク仮想化プラットフォーム製品「Stratosphere SDN Platform 2.0(SSP 2.0)」の提供を開始した。これは、クラウドサービスやデータセンター運用業務を効率化するための製品で、SSP 2.0では、新たに仮想マシン(VM)を動作させたまま他のサーバへ移動する「ライブマイグレーション」時の通信路最適化機能を追加。災害発生時に該当エリアのデータセンターから別のデータセンターへライブマイグレーションを行う際、データセンター間に仮想的なL2ネットワークを構築し、通信経路を最適化。VMが移動前のデータセンターにある中継機器を経由してしまう「トロンボーン現象」の発生を防ぐ。また、離れた場所にある複数のデータセンター内のシステムを相互待機型(Active-Active)で稼働させる際、ユーザーからのアクセスごとに適切なVMに通信させるリダイレクト機能を搭載。データセンター間での負荷分散やバックアップ環境、本番環境と同一構成のステージング環境の構築時に役立つ(発表:ストラトスフィア<2015年2月4日>)。
「Brocade VDX」にSDN対応を強化した新製品が登場
ブロケード コミュニケーションズ システムズは、同社の主軸技術であるイーサネットファブリック技術「Brocade VCS」を搭載したスイッチ「Brocade VDX」シリーズの新製品「Brocade VDX 6940」を発表した。VDX 6940は設計の工夫により、コンフィギュレーションから稼働までを1分以内で完了させることができるなど、導入を容易にした。併せてBrocade VCSの機能も強化。最大48台のスイッチを単一の論理スイッチとして管理できるようにして、スイッチの管理負荷を軽減する。発売は2015年3月。米国内販売価格は、2万7995米ドルから(発表:ブロケード コミュニケーションズ システムズ<2015年2月18日>)。
IDC Japanが国内SDNベンダー動向調査結果を発表
IDC Japanは、国内SDN市場におけるベンダーやデータセンター事業者の動向調査結果を発表した。これによると、企業のSDN導入/検討状況は、データセンター/サーバルームでは「既にネットワーク全体に導入した」のが11.3%、「一部には導入した」のが18.6%。企業内LAN/WANでは、それぞれ10.8%と16.8%を占めた。導入する意向まで含めればいずれも半数を超えており、SDNが検証段階から実用期へ入っていることをうかがわせる。また同調査では、企業ネットワークにおけるSDNの適用でNECが先行しているといったように、SDN実現のアプローチはベンダーによって大きく異なる傾向があると指摘。導入目的によって最適な製品/サービスを顧客が選択すべきであると指摘している(発表:IDC Japan<2015年2月4日>)。
既存インターネットルーティングプロトコルとSDNの融合化
ボスコ・テクノロジーズは、ネットワーク制御技術「OpenFlow」が利用可能なACCESSのスイッチ「AEROZTM(エアロス)」で動作する、通信事業者向けSDN関連製品「AP-GW(アプリケーション・ゲートウェイ)」のプロトタイプを開発した。これにより、通信事業者やデータセンター事業者、あるいは企業のシステムにおいて、SDNコントローラーでも扱えるインターネットルーティングプロトコルであるBGP(Border Gateway Protocol)の処理をAP-GWで実現することで、既存インターネットとSDNが混在するネットワーク環境を実現する(発表:ACCESS、ボスコ・テクノロジーズ<2015年1月28日)。
Red HatとNECが通信事業者向けOpenStack NFV製品を共同開発
米Red HatとNECは、クラウド基盤ソフト「OpenStack」環境におけるネットワーク機能仮想化(NFV: Network Functions Virtualization)機能を共同開発。OpenStackと、Linuxが備える仮想化機能である「KVM」のNFV機能を高速化した。共同開発したOpenStackのNFV機能は、OpenStackとサーバOS「Red Hat Enterprise Linux Serverで構成される「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」にも実装されている(発表:NEC、レッドハット<2015年2月10日>)。
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