“真のモバイル化”に不可欠な技術要素を紹介
iPhone/Androidスマホを仕事で使うなら必携の「4種の神器」はこれだ
スマートフォンやタブレットといったモバイル端末を導入しただけでは、真の意味での「モバイル化」とはいえない。企業のモバイル化を支える4種の要素を紹介する。
ビジネス部門とIT部門のリーダーは近頃、モバイル化に心を砕いている。モバイル化を進めるとは実際、どういうことなのだろうか。
ここでいうモバイル化は企業にとって、購入できる製品でも、申し込めば使用できるサービスでもない。より生産的で柔軟で機動性の高いビジネスを実現するための複数の製品とサービスの集合だ。そこでは、新たなビジネスプロセスやIT活用も求められる。
エンタープライズモバイルという新しい分野を構成するテクノロジースタックは、バックアップやデータ損失防止といった従来技術から、新興のアプリケーション開発プラットフォームや管理スイートまで、さまざまな要素がある。
本稿では、エンタープライズモバイルの幅広い技術を概観する。一見異種な技術の組み合わせが、企業のモバイル化を支援する。適切な製品やサービスを選定する参考になれば幸いだ。
モバイルアプリ開発
1社のベンダーから全てを購入するか、分野ごとに最適なベンダーを選択する「ベストオブブリード」の考え方を採用するかは、ITの歴史と同じくらい古くから議論されてきた問題だ。最近のエンタープライズモバイル市場は、まさにこの問題の只中にある。
ベンダーの中には、買収と社内開発を通じ、エンタープライズモバイルの完全なテクノロジースタックを提供できるとアピールしているところもある。
モバイルアプリケーション開発プラットフォーム(MADP)の大手などは、自社のプラットフォームで開発されたアプリケーションを管理するためのソフトウェアや、アプリケーションにバックエンドシステムへのアクセスを提供するためのクラウドサービスも合わせて提供している。
ただし、多くのツールはまだ成熟しておらず、エンタープライズモバイルの全ての要素を提供できているベンダーはまだ1社もない。
エンタープライズモバイル管理
モバイルワーカーを抱える企業には、その端末とアプリケーションを管理するための何かしらの方法が必要だ。とはいえ、常に管理が最優先というわけではない。
エンタープライズモバイル管理(EMM)は昨今、非常に注目されており、その導入を急ぐ企業もあるかもしれない。だがまずは、適切な目標を定めるのが先だ。
EMMには、
- モバイル端末管理(MDM)
- モバイルアプリケーション管理(MAM)
- モバイルコンテンツ管理(MCM)
という3つの主要な役割があり、それぞれで別個の問題を扱う。いずれについても主要な事業構想と合致する形で対処しなければ、EMMを無駄にすることになりかねない。
モバイルバックアップとデータ保護
モバイル端末の急増にもかかわらず、モバイルバックアップの概念はまだ定着していない。とはいえ、ベンダーはこの市場に相次ぎ参入している。
モバイルバックアップには独自の要件と課題があり、従来のエンドポイントのバックアップとは大きく異なる。企業は社内のネットワークアクセスの要件やクラウドの役割など、さまざまな要素を全て考慮した上で、モバイルバックアップ製品を検討する必要がある。
モバイルバックアップは、業務ファイルの同期や共有とは異なる。複数の端末にデータアクセスを提供するための、よりユーザーに焦点を合わせたアプローチだという点を認識することも重要だ。
統一エンドポイント管理
通常、モバイル技術をめぐる話し合いにはノートPCとデスクトップPCは含まれない。だが統一エンドポイント管理(UEM)と呼ばれる新しいセキュリティアプローチの登場で、こうした状況は変わり始めている。
UEMの目的は、IT部門やセキュリティ担当者がノートPC、デスクトップPC、モバイル端末の全てを1つのコンソールから同じやり方で制御し、セキュリティ対策を施せるようにすることだ。これは素晴らしい目標であり、実際、そうした機能をうたった製品も増えてきている。
ただし、まだ課題は残っている。UEMは恐らくいずれは企業のモバイル化に役立つことになるだろう。だが今のところ、モバイル端末の管理と従来のクライアントPC管理はあまりに異なる。
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