スナップショット機能を比較
正しいスナップショットの取り方は? ハイパーバイザー vs. ストレージアレイ
スナップショット機能を持つものとして、ストレージアレイとハイパーバイザーがある。どちらの機能を使うべきなのか? これを検討するには、スナップショットの仕組みを理解する必要がある。
スナップショットは、データ保護を目的とする、広く知られた成熟したテクノロジーだ。従来はストレージアレイで使われていたが、仮想化技術の登場によりハイパーバイザーで実行される機会も増えてきた。
Computer Weekly日本語版 1月20日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 1月20日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
スナップショットを取得できる場所が2カ所になったため、どちらでスナップショットを取得するのが適切なのか? それぞれの長所と短所は何か? という疑問の声が目立っている。
スナップショットは、ボリュームまたはLUN(論理ユニット番号)のイメージを表す、ある時点のデータのコピーで、バックアップおよびデータ復旧に使用する。スナップショットは真の意味でバックアップといえるのかどうかという点は、業界の中でも論争が続いている。個々のスナップショットは取得対象となるコピー元のボリュームに依存するため、ハードウェア障害に対する保護とはならないからだ。それでも、個々のファイルから仮想マシン(VM)、アプリケーションサーバ全体に至るまで、あらゆるものを復旧させるためにスナップショットは使われている。
スナップショットは、メタデータを操作することで所期の目的を果たす。メタデータとは、LUNや論理ボリュームをディスクまたはフラッシュメモリの物理的な位置へマップするために使われる情報だ。通常、論理ボリュームはブロック単位で分割されていて、1ブロックのサイズは少なくとも4KBだ。スナップショットの作成とは、メタデータへのポインタを処理することで実現している、ある時点のボリュームイメージを取得することだ。
スナップショットは、以下の3種類に分類される。
- 変更ブロックスナップショット
これは実装形態によって、さらに「書き込み時コピー」と「書き込み時リダイレクト」の2種類に分かれる。書き込み時コピー(copy-on-write)スナップショットの場合、スナップショットのイメージは別の場所、通常は専用のスナップショット領域へボリュームの差分をコピーする。ボリュームの更新情報は「その場」に、つまり書き込まれたデータと同じ物理ストレージに作成する。書き込み時リダイレクト(redirect-on-write)スナップショットは、ボリューム内で更新されたブロックがあると、使用されていないストレージ領域にそのブロックをリダイレクトする。更新情報は常に空きスペースに書き込まれる。
- クローン
クローンは、ボリューム全体をストレージ内の新しい物理スペースに書き込む。クローンの場合、より多くの記憶容量が必要だという意味で(加えてデータ移動のオーバーヘッドも発生するので)スナップショットのコストが高くなる。だが、別の物理メディアにコピーすることで、ある程度物理的な保護の役割を果たすという面もある。
- CDP
継続的データ保護(CDP)は他の2つとは異なるアプローチで、ボリューム更新の差分データを保護する。論理上、ボリュームを任意の時点の状態に戻すことができる(通常は個々のブロック差分のレベルを意味する)。CDPシステムも、より多くの容量が必要だという点でスナップショットのコストが高くなるが、データ復旧の際は、高度なレベルの詳細な設定ができる。
ハイパーバイザーからのスナップショット
ハイパーバイザーベースのスナップショットは、VMイメージのコピーを取得し、個々のファイルにアクセスしたり復旧させたりすることで、VMを復元するためのロールバックポイントを提供する、あるいは1つのVMを別のVMにクローンとして複製することを可能にする手法だ。
続きはComputer Weekly日本語版 1月20日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 1月6日号:EMCの買収でDellに何が起きる?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「改正物流効率化法対策」徹底解説 総物流費を抑制するサプライチェーン戦略 -
製品資料
[o9ソリューションズ・ジャパン株式会社] 「サプライチェーン最適化」実践ガイド:効果的な意思決定を実現する秘訣とは? -
製品資料
[株式会社リンプレス] 非デジタル/IT人材を「自走するDX推進者」に変えるための育成ロードマップ -
市場調査・トレンド
[ワンアイルコンサルティング株式会社] AI時代の組織設計:「判断と責任」を人に残すための2つの原則とは? -
技術文書・技術解説
[ワンアイルコンサルティング株式会社] システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
1200万円のSaaS導入を回避 スギ薬局「運用費10万円」のAIエージェント構築術
-
2
「完璧な設計」なのに3000万円溶けた AWSの失敗事例から学ぶ3つの教訓
-
3
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
4
LLMの「過学習」、正しく説明している文章はどれ?
-
5
「AIバブル」は崩壊するのか? 熱狂の後に来る“尻拭い”と4つの防衛策
-
6
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
7
パナソニックが国内製造26拠点のERPを「SAP S/4HANA」に統一 アドオン7割削減
-
8
守るべきは「開発者のフロー状態」 AIによる生産性改善の6施策
-
9
高額な「AI PC」を一般従業員も使えたら? 費用のハードルを一気に下げる方法
-
10
「RAGの利用」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
2
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
3
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
4
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
5
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
6
「Google Workspace」活用事例34選、先進の生成AIによる組織変革の全貌
-
7
「人員を増やす」という選択肢はない 情シスが負の連鎖から抜け出すには?
-
8
Linuxのスキルを証明する“激推し”の認定資格はこれだ
-
9
「問題が深刻化しやすいプロジェクト管理」から脱却する方法とは?
-
10
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー