2018年12月11日 08時00分 公開
特集/連載

Google対Microsoft(後編)G Suiteの出現がMicrosoft Officeを変えた

G Suiteの出現はどのような意味を持つのだろうか。Microsoft Officeの覇権は崩れたのか。ITインフラアーキテクトのバンデルズワン氏は、Microsoft Officeに表れたある変化を指摘した。

[Ben Sillitoe,Computer Weekly]

 前編(Computer Weekly日本語版 11月21日号掲載)では、Googleの強み、そしてGoogleがMicrosoftからシェアを奪った事例を紹介した。

 後編では、Microsoftが勝利した事例、複数ベンダーの製品を導入している事例、そしてGoogleの市場価値を紹介する。

Microsoftの勝利

 小売業者Specsaversは2017年、Google製品に移行していた電子メール、コミュニケーション、コラボレーションソフトウェアをMicrosoft製品に戻した。

 Specsaversで以前グローバル最高情報責任者(CIO)を務めていたフィル・パビット氏によると、2014年に同氏がSpecsaversに加わった当時、同社の国際事業はGoogleドキュメントとGmailを利用していたという。同氏の任務は、核となるシステムとインフラを含む広範囲に及ぶIT変革の指揮を執ることだった。この動きの中でGoogle製品を廃止し、Microsoft Officeに戻したのは偶然だった。

 「SpecsaversはMicrosoft Officeではなく、『Googleスプレッドシート』などを企業全体で比較的順調に利用していた。『Word』と『PowerPoint』のインポートでは頻繁に問題に直面したが、Googleが国際事業における既定の選択肢だった」とパビット氏は言う。

 「プロジェクトのあらゆる部分の規模が非常に大きかったため、取捨選択を行うのは仕事ではなかった。だが当社は『Microsoft Dynamics』や『Microsoft Dynamics CRM』など他のMicrosoft製品を購入していた。そこで、Microsoft製品に完全に統合するメリットを考え始めた」(パビット氏)

 同氏の率いるチームが電話会議などのコミュニケーションツールに支払っている費用を調べたところ、Google製品よりもMicrosoftのライセンスが同社のニーズにマッチしていることが明らかになった。少なくともSpecsaversにとっては、Microsoft製品の方が安価であると分かったとパビット氏は話す。

混在させる

 Morrisonsでは全スタッフがG Suiteツールを利用している。Microsoft製品がMorrisonsのバックオフィスをサポートしていた3年前から文化が大きく変わったことになる。

 だが




続きを読むには、[続きを読む]ボタンを押して
会員登録あるいはログインしてください。






ITmedia マーケティング新着記事

news072.jpg

中高生のロールモデル消費 マスメディアより友人の話が情報源――大広・日本インフォメーション調査
ポストゆとり世代・ポストミレニアル世代である15〜18歳の中高生を対象に、多様化する価...

news142.jpg

「スタディサプリ」「メチャカリ」「BASE FOOD」「THEO」 サブスク型ビジネスにおける広告戦略
サブスクリプションビジネスにおける広告戦略や新規顧客獲得について注目サービスを展開...

news057.jpg

男性が職場や学校、家庭で感じている「生きづらさ」について――Lean In Tokyo調べ
実は少なくない男性が生きづらさを感じているという調査結果です。