1日に300万件発生する従業員のログイン、コーヒーマシンを含む20万のエンドポイントから収集するデータ。これらのセキュリティ業務を人間が行うのは不可能だ。そこでスターバックスは業務の自動化に取り組んでいる。
Starbucksは、Splunkの「Phantom」を使ってセキュリティの日常作業を自動化し、サイバープロフェッショナルの時間を節約している。
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米フロリダ州で開催された「Splunk.conf 2018」でStarbucksの情報セキュリティ主任を務めるマイク・ヒューズ氏が講演し、セキュリティ運用のプロセスを自動化する2つのユースケースを紹介した。
「当社はまず攻撃者が誰で、何を目的としているか、その攻撃を防御するのに何が必要かを問うことにしている」(ヒューズ氏)
最も厄介なのは「速度が速く、量が大きい」攻撃だ。こうした攻撃を検知できずに放置すると、多くの問題を引き起こす恐れがある。技術が変化する速度によって生まれる課題と相まって、こうした攻撃が引き起こす問題には大きなチームを編成して対処する必要がある。
ただし「発生する問題の量が莫大(ばくだい)になるため、人員を投入するだけでは対処できない」(ヒューズ氏)。こうした問題は、セキュリティの知識があっても「見つけるのが極めて難しい」だけではない。Starbucksは従業員だけでも何百という拠点から1日300万件ものログインがある。また、従来型のPCからモノのインターネット(IoT)接続型のコーヒーマシンまで、20万ものエンドポイントからデータを収集している。
「当社は多数のスタッフを抱える大企業だ。1000人のアナリストを導入しても見逃しは起きるだろう」と同氏は話す。
そのためStarbucksは脆弱(ぜいじゃく)性管理、ウイルス対策、ID管理、メールのウイルス予防策など、仕事量の多い分野の自動化を目指している。
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