2019年07月01日 08時00分 公開
特集/連載

優先度を整理AIセキュリティ製品を導入する前にやるべきこと

AIベースのセキュリティ製品の導入を考える前に、まず基本的なセキュリティ対策を行うべし。ベンダーの売り文句に惑わされてはいけない。だが、セキュリティの専門家はその先に悲観的な予測を持っている。

[Warwick Ashford,Computer Weekly]

 人工知能(AI)ベースの高度なセキュリティシステムに投資する前に企業がすべきことがある。それは基本的なセキュリティ要件を全て満たすことだ。英国のサイバー脅威の専門家はこのように口をそろえる。

Computer Weekly日本語版 6月19日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 6月19日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 PricewaterhouseCoopers(PwC)で脅威検知と対応のリードパートナーを務めるクリス・マッコンキー氏は英グラスゴーで開催された「CYBERUK 2019」(2019年4月)(訳注)で次のように語った。「現在市場に出回っている一部のAIソリューションには期待していない。ネットワークのみに対応しているものは特にそうだ」

訳注:英国政府が設立したNational Cyber Security Centreが主催するサイバーセキュリティイベント。

 「数学的観点から言えることが1つある。機械学習を適用してネットワークトラフィックだけを監視すると、非常に複雑な問題を抱えることになる。複雑さの問題は伴うとしても、エンドポイントに機械学習を適用する方がはるかに対処しやすいだろう」(マッコンキー氏)

 マッコンキー氏は次のように続ける。「ソリューションの仕組みといった専門的なことはさておき、AIソリューションの効果と販売元が用意するマーケティング予算の間には明らかな落差がある。『Office 365』の二要素認証などの基本的なことに対応していないのであれば、こうした基本的なセキュリティ要件に対応することが最優先だ。ネットワークに設置するAIベースの異常検知ツールの優先度は、基本的なセキュリティ要件よりもはるかに低い」

 「人手を介さず完全に自動化されたAIが攻撃や防御を行うのは、ずっと先のことだ。そのようなものに時間を浪費するのは得策でない。時間を費やすべきことは他にある」とマッコンキー氏は言う。

 ただし2021〜2022年ごろには、ディープラーニング技術が悪用される状況をセキュリティ研究者は目の当たりにすることになるとマッコンキー氏は指摘する。

続きはComputer Weekly日本語版 6月19日号にて

本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。


Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー

Computer Weekly日本語版 6月5日号 GPUだけじゃないAI用プロセッサ

Computer Weekly日本語版 5月22日号 5Gの最初の5年に起こること

Computer Weekly日本語版 5月8日号 セキュリティ演習でレベルアップ


ITmedia マーケティング新着記事

news033.jpg

社名に「令和」を含む企業は全国で何社ある?――東京商工リサーチ調べ
即位礼正殿の儀を前に新設法人334社、社名変更で97社の「令和」企業が生まれています。

news033.jpg

ブランドは信頼に値するか? 「イエス」は日本ではわずか38%――エデルマン・ジャパン調査
エデルマン・ジャパンは、世界8カ国、1万6000人を対象に実施した消費者意識調査の日本に...

news019.jpg

「ラグビーワールドカップ2019」がおじさんの心を動かす――CCC調査
「ラグビーワールドカップ2019」が日本で開催されたことで日本人のラグビー愛にどう変化...