セキュリティ担当者がITインフラの脆弱性を見極め、適切に対処することは骨が折れる。その有力な効率化の手段が「自動ペネトレーションテスト」「脅威インテリジェンスサービス」だ。それぞれどのような手段なのか。
ITインフラの脆弱(ぜいじゃく)性を特定する作業は手間がかかる。その作業負担を減らす選択肢として、セキュリティ担当者が注目すべき製品/サービス分野が2つある。機械学習をはじめとする人工知能(AI)技術を使った「自動ペネトレーションテストツール」と、脅威情報を収集、分析して攻撃の検出や防御に活用する「脅威インテリジェンスサービス」だ。
実際の攻撃を模倣してシステムに侵入し、必要なセキュリティ対策が実施されているかどうかを調べるペネトレーションテスト。自動ペネトレーションテストツールは、文字通りこうしたペネトレーションテストを自動実行する。自動ペネトレーションテストツールが年々発展している要因はAI技術にある。攻撃者は企業の弱点を見定めるために、AI技術を用い始めている。企業もAI技術を用いて攻撃者が標的を特定する手法を模倣し、ペネトレーションテストに応用できる。
AI技術は、攻撃の足掛かりになり得る脆弱性の特定にも利用できる。AI技術によるペネトレーションテストの自動化を実現した自動ペネトレーションテストツールは、2018年後半から2019年にかけて登場した。セキュリティ担当者は自動ペネトレーションテストツールを用いることで、手動のペネトレーションテストに近い処理を自動で実施できるようになる。
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DX推進によってさまざまなビジネスシーンでデジタル化が加速しているが、そこで悩みの種となるのがセキュリティの担保だ。リソースやコストの制限も考慮しながら、DXとセキュリティを両輪で進めるには何が必要になるのか。
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最新のサイバー攻撃に即座に対応するためには、SOCを従来の在り方から変革することが重要になる。しかし、何をすればよいのか分からないという組織も多い。そこで本資料では、現在のSOCが抱えている5つの課題とその解決策を紹介する。
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